それから仕事が終わり
『な、なにか奢るよ!!いつも手伝ってくれるから……』
なんて言ってみた。
てひょん君は目を見開いた。
けれど、それはすぐに正常に戻って
🦁「だから、お前の為じゃないって。」
『でも!!』
🦁「いいから、お前の金使うな馬鹿。」
そう言って逆に私がいつも奢られる。
🦁「ん」
差し出してくれるのはいつも ココア 。
しかも温かいもの。
この季節にはぴったりであろう。
『ありがとう。』
🦁「うん」
『あ、あの……さ…』
🦁「なに」
『なんでいつも てひょん君 は私の仕事を手伝ってくれるのかなぁ……って笑笑』
🦁「………」
🦁「ただ、俺の周りにトロイやつがいるのが嫌なだけ。」
『そ、そっか……それじゃあトロイの、治さなきゃね……!!笑笑』
🦁「……っに……」
『え?』
🦁「別に直さなくてもいいんじゃない?」
『え……』
🦁「あんまり無理されるのめんどいし。」
『あッ!!そ、そうだよね……笑笑』
🦁「ん」
『そ、それじゃあ!!』
『今日はありがとう!たっぷりお礼がしたいところだけど、今日はおっぱとの記念日なの!!』
『だからお礼はまた後で!!』
🦁「あ、おい……」
🦁「………………」
🦁「おっぱ……ね……」
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!