答えがわかったのは、バイトを強制交代させられてから6日後のことだった
学校から帰宅し、無一郎はバイトに行く
私は洗濯物を畳んでいた
畳み終えて無一郎の衣類をまとめる
帰ってくるまでここに放置するってのは邪魔だ
とはいえ入らないでと言われている
いつもなら家にいる時にやっているからよかったものの、、
なんだかいけないことをしているみたいで心臓がバクバクする
意味もなくそろりと歩いて小声で
と言って無一郎の部屋のドアを開けた
以前と改装した感じもせず、ただ使われているだけだった
服をベッドの上に置いて部屋を出ようとした時、ふと目に入ったそれ
写真立てが寝かされていた
一瞬、元カノさんの姿が頭によぎった
やっぱ、まだ好きなのかな
そういえばどんな顔だっけ
ほくろ、どっちの目の下だったっけ
地雷とはわかっていても、辛くなるとは頭で理解していても体はそれに手を伸ばす
そして、写真立てを起こしてみた
なん、、でこれを
なんでこんなん飾ってるの、、?
余りの驚きで体が固まった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。