片付けを終えたらしい無一郎は私が座っているソファに腰掛けた
それだけ言うと無一郎はスマホを扱いだした
私はもういい時間なので夕食を作ろうと冷蔵庫を開けた
普段いっぱいになるまで貯めてあるのに見事に使い切られていた
私一人ならもういいやとコンビニ弁当で済ますけど無一郎もいるからなぁ
着替えをして財布にエコバッグを持つ
共同貯金箱からいくらか取り出して財布に入れた
いや、「僕も行こうか?」とかを期待してたんですけどね?
「荷物重いでしょ」とかさ
せめて「行ってらっしゃい」くらいは言えっ!!!
そう言ってリビングを出ようとした
スマホを横にしてゲームをしていた
お構い無しに部屋を出ようとする
いつの間にか無一郎は前を歩いている
私は慌てて追いかけたのだった