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第4話

~3日目~
33
2019/12/20 08:10
黒郷 奈子
黒郷 奈子
はぁー
黒郷 奈子
黒郷 奈子
昨日は考えてるうちに寝ちゃったなぁ
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あ、契約書!
契約書には、いつものように赤い字で
〝あと、3日〟と書かれていた。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
3日.......本当に急がないとやばい…
黒郷 奈子
黒郷 奈子
〝殺す〟かぁ。やっぱり、辞めた方が良かったのかなぁ…でも、殺されちゃう……。やっぱ、死にたくはない!
そう考えるとなんだか、殺すことについての実感が沸いた。怖い……怖い……
黒郷 奈子
黒郷 奈子
いってきまーす……
いつもより、警戒しながら歩いていると
昨日の男を見つけた。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
また、あの人……やっぱりあの人が殺人ゲーマーなんだ…私を狙ってる…早くしないと!
そう言うと、そこに立てかかっている、銃を素早く取った。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
早く、撃たないと、こっちがやられる!
そして、瞬時に銃を構えて撃った。
岡崎 修
岡崎 修
奈……うっ!
……バタッ
黒郷 奈子
黒郷 奈子
え。
奈子は急に我に返った……
そして、修に駆け寄った。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
修…だったの……?
ごめん……ごめん……
奈子はその場から離れ、走って学校に行った。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
修…私……。
涙をポロポロと流した。
でも、ふいにこんな思いが浮かんできた。
~奈子~
修は殺人ゲーマー……?
そして、私をストーカーして
殺そうとしてた…の?
なんで!なんで!
黒郷 奈子
黒郷 奈子
しょうがないことだったのかな……
学校に着いた。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
おはよう
飯島 美咲
飯島 美咲
おはよ!どうしたの??元気ない?
黒郷 奈子
黒郷 奈子
そんな事ないよ!元気っ!元気っ!
飯島 美咲
飯島 美咲
良かった!
田島 美玲
田島 美玲
おっはー
来てたの!?遅いじゃない!
黒郷 奈子
黒郷 奈子
ごめんごめん笑
今日も寝坊!笑
原口 賢
原口 賢
寝坊しすぎ笑
金田 勇気
金田 勇気
本当にー?
黒郷 奈子
黒郷 奈子
そうそう!
部活で、寝るの遅くなった!
金田 勇気
金田 勇気
大変だな笑
黒郷 奈子
黒郷 奈子
そーそー!笑
奈子は嘘をつくのが上手くなっていった……
飯島 美咲
飯島 美咲
て言うか、授業始まるよ?笑
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あ、やばい!
原口 賢
原口 賢
授業中
~奈子~
1億円…か。
実感湧かないなぁ、何に使お?
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あ!やばい。先生が来る!
ノートを書いてる振り…
黒郷 奈子
黒郷 奈子
良かった。あっち行ったぁ
集中、集中…。
休み時間
金田 勇気
金田 勇気
授業中何考えてたの?笑
先生見てたよ笑
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あー、そうそう!笑
あの後こっち来たから焦ったわ笑
田島 美玲
田島 美玲
気を付けなさいよ!笑
黒郷 奈子
黒郷 奈子
はーい笑
飯島 美咲
飯島 美咲
次移動教室だよー
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あ、そうだった!
放課後
~奈子~
早く家帰りたいなぁ
休んじゃお!
黒郷 奈子
黒郷 奈子
今日部活、用事があるから(嘘)帰るね!
田島 美玲
田島 美玲
そーなのねー
了解!
黒郷 奈子
黒郷 奈子
みんな、じゃーねー
田島 美玲
田島 美玲
うん!
飯島 美咲
飯島 美咲
また明日〜
原口 賢
原口 賢
ばいばいー
金田 勇気
金田 勇気
(手を振る)
黒郷 奈子
黒郷 奈子
(手を振る)
奈子はダッシュで家に帰った
黒郷 奈子
黒郷 奈子
ただいま!!
契約書を見ると相変わらず、3日のままだった
黒郷 奈子
黒郷 奈子
え。修、殺人ゲーマーじゃなかったの…?
???
???
今朝貴方が殺したのは、違う。他の人だ。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
え…そんな。1億円…
もう、奈子には修を殺してしまった罪悪感や、悲しみと言った感情は忘れ去られてしまっていた。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
じゃあ、誰が…
黒郷 奈子
黒郷 奈子
はっ!もしかして…優美ちゃん?
奈子は、家を出て学校に向かって歩き出した
黒郷 奈子
黒郷 奈子
ゆっくりでもいいか、まだ部活の時間だし…
歩いている途中
修の祖父
修の祖父
うう…うう…
黒郷 奈子
黒郷 奈子
修の爺ちゃん…
近所の人
近所の人
うう…修くん。何で…!何で。
奈子は隠れて話しを聞くことにした
修の祖父
修の祖父
修は本当に優しい子だった…昨日も今日も奈子ちゃんの様子がおかしいからって言って早く家を出て様子をこっそり見て登校してたのに…
黒郷 奈子
黒郷 奈子
え…そうだったの…?なのに、私…私…
近所の人
近所の人
なのに死んじゃうなんて…ううっ
黒郷 奈子
黒郷 奈子
でも、、うん。そうだよね。修に助けてもらったんだ。殺人ゲームで絶対勝たないと…
黒郷 奈子
黒郷 奈子
修…
~奈子~
急がないと…優美ちゃんに先を越されてしまう……。殺されないようにしないと…
奈子は、身の危険を感じ、急いで学校に行った。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
はぁはぁ
黒郷 奈子
黒郷 奈子
やっと着いた……
もう部活が終わってる時間だったので、昨日の倉庫室へ向かった。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あ、今日も明かりがついてる…ちょっと薄暗くて見えないけど多分優美ちゃん……
ドクン   ドクン
音が鳴らないように慎重にドアを開ける
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あ。やっぱり居る……
黒郷 奈子
黒郷 奈子
包丁……??やっぱり、
優美ちゃんは何かを持っていた。そのシルエットが包丁みたいだった……。そしてもう1つの手には本らしきものを持っていた…
黒郷 奈子
黒郷 奈子
本……って、この前優美ちゃんが落としたやつ……?
奈子は近くに落ちてた包丁を持って優美ちゃんに息を殺して近寄った。
幸い、色んな部活がこの時間にやっていた為、気付かれずに優美ちゃんの近くまで来ることが出来た……
黒郷 奈子
黒郷 奈子
(自慢気に)ふふ、優美ちゃん。私の方が早かったみたいね。
森 優美
森 優美
え……?(振り向く)    うぅぅ。
グサッッ……
優美ちゃんが倒れる。
優美ちゃんの首元付近は真っ赤に染まっていた。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
ふふふふ……
黒郷 奈子
黒郷 奈子
さて、帰るか!
奈子が下駄箱でローファーを履いていると、
飯島 美咲
飯島 美咲
奈子〜!
黒郷 奈子
黒郷 奈子
あ、やっほ〜!美咲〜
飯島 美咲
飯島 美咲
一緒に帰ろ!
黒郷 奈子
黒郷 奈子
うん!
歩きながら
飯島 美咲
飯島 美咲
そう言えば今日、奈子部活用事があって行かなかったんじゃないの??
黒郷 奈子
黒郷 奈子
うん。えーと、用事が予定より早く終わったから、学校に戻ったんだけど部活も早く終わる日だった!笑
飯島 美咲
飯島 美咲
あーね‪笑 大変だったね笑笑
黒郷 奈子
黒郷 奈子
うん笑 
飯島 美咲
飯島 美咲
今日ね、部活でー.......
黒郷 奈子
黒郷 奈子
うんうん……
飯島 美咲
飯島 美咲
じゃーね!
黒郷 奈子
黒郷 奈子
うん!またねー
黒郷 奈子
黒郷 奈子
ただいまー
急いで自分の部屋に行く
黒郷 奈子
黒郷 奈子
契約書…ん?
~奈子~
どういう事だろう…。まだ続いている…?
黒郷 奈子
黒郷 奈子
ゲームマスターさーん…
???
???
ゲームはまだ続いている。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
え。じゃ、優美ちゃんじゃないってこと…?
???
???
まぁ
黒郷 奈子
黒郷 奈子
そ、そ、そんな
黒郷 奈子
黒郷 奈子
じゃあ、何で優美ちゃんは凶器とかを持ってたの…??
色々疑問を抱えながらも、何もする気分になれないから今日はもうは寝る事にした。
黒郷 奈子
黒郷 奈子
はぁ…

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