第8話

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2020/03/03 08:32
永宮川 ○○
永宮川 ○○
私、ジャニーさんと知り合いでもなかったし家族にすごい人いるわけでもないし、すごい普通の家庭だったの
でも普通の家庭と違うのが親がいないってこと
松倉海斗
松倉海斗
……










親が…いない?

あなたの話は初めて聞くものばかりだった
















永宮川 ○○
永宮川 ○○
親がいなくて姉妹?兄妹?とかもいないからまぁひとりぼっちなわけで。でも9歳で事務所入ったから実質一人の時間そんなに長くないんよね
松倉海斗
松倉海斗
9歳…
永宮川 ○○
永宮川 ○○
うん
だから割と歴長いんだよね、10年弱?
松倉海斗
松倉海斗
そっか…
永宮川 ○○
永宮川 ○○
そそ
でもオーディションはめっちゃ大変だった。
女なのにとかまだ子供じゃんとかいろいろ言われてさ、ほんと辛かったんだよね、なんせ子供だから











ははっと乾いた声であなたは笑う

俺は黙って聞くことしか出来なかった












永宮川 ○○
永宮川 ○○
でもそんな時にみじゅれあと会ったんだ。はっしーはあんまり話さなかったかも。何か、怖かった記憶がある。
それで私が一人でダンスの練習してる時にれあたんが話しかけてくれた。
永宮川 ○○
永宮川 ○○
何してんの?って。ダンスの練習してるって言ったら、知ってるって笑って一緒にやるって言ってくれたの。
その時は名前も知らなかったからとりあえずはいって言って一緒に練習してた。でも練習してたはいいんだけどそのうち怖くなってきちゃって…
松倉海斗
松倉海斗
怖く…?
永宮川 ○○
永宮川 ○○
うん。その時れあたんは12歳?で私からしたらすごい大人でダンスも人間関係を築くのも上手くて私とは大違いだった。
こんなに真逆な2人が一緒に踊ってていいのかなって思って…
永宮川 ○○
永宮川 ○○
どうせこの人はさっさとグループ組んでデビューしてくんだろうなってずっと思ってた。
でもその時はそれに対してそんなに嫌だっていう気持ちはなくてすごいなってただただ感心してた。で、まぁ予想通りセクバとかいろんなグループ行ってデビューは出来なかったけど手が届かない存在になった
永宮川 ○○
永宮川 ○○
それで少しずつ距離が離れてつい最近までは全然話さなかったんだよね










その言葉が意外だった。

今では嶺亜くんとあなたはすごく仲がいい。

なのに…

俺の知らないあなたがたくさんいて少し離れた場所に立っている気がした
















永宮川 ○○
永宮川 ○○
みじゅとはたまに話す仲で同期だからどうこうっていうことはなかった。なかったんだけどまだ子供で女の私をすごい心配してくれてたみたいでレッスンとか行くと必ず毎回のように大丈夫?って聞いてきてさ。あの頃は可愛かったなぁ…










今じゃ生意気な帝王だけど

そう言葉を付け加えてあなたは足を抱えて座った











永宮川 ○○
永宮川 ○○
それで…Travis Japanが出来たのかな
その時はのえるでも18歳で私が12歳。ちょうどれあたんが入所した時と同じ年齢か。
それで初期メンとして活動してたわけよ。私はずっと無所属で活動してたし、グループに入るってことも初めてだったから何やっていいか分かんなくて…
永宮川 ○○
永宮川 ○○
PLAYZONEとかから一人ずつメンバー抜けていった時期もあって、グループってこんなに辛いんだって初めて思った。こんなに辛い思いしてグループにいるならもう一人でやった方が楽だって思った時も山ほどあった。でもその度にうみ、しめちゃん、のえる、ちゃか、しーくんとかが支えてくれて、私を引き止めた。











PLAYZONE………

少年隊さんとかが昔からやってきた歴史のある舞台。

それにまだ小学生ながら出演出来るのはただの事務所が推しているからという理由だけでら済まされない。

あなたがたくさん努力しているから。

女でも子供でも何と言われてもただひたむきに努力してきて諦めなかったから。



















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