自分のことが自分で嫌になる永宮川です
何でだろう…
私が女に生まれてきたから…
そう、女じゃなかったらこんな辛いこと経験しなかった
ねぇ、どこにいるか分からないお母さん…
何で私を女に産んだの?
何で……
そう思えば思うほど涙が溢れてきて、
あの日のことがフラッシュバックする
「何でお前女なのにここいんの?」
「ここは男だけなんだよ」
「お前みたいなチビ女はどっか行っとけ」
怖い…
震えが止まらない
ねぇ、何で私は生まれてきたんですか…
自己嫌悪でどうしようもなくなってる時に
ドアが開いた。
そういえば、あの時私を助けてくれたのはみじゅれあだ
みじゅはさりげなく悪口を言ってた人たちを黙らせて
れあたんはいつも側に寄り添ってくれた
私、すごい助けられてんじゃん…
そう言って薬を渡してくるみじゅ
普段はクールでツンデレだけどこういう時は優しい
けどごめん、薬は飲みたくないわ←
錠剤苦手なんたけどなーと思いながらも飲む私って偉い
え!?これストスノコラボのやつやん!
これめっちゃ高いよ!?
軽く900円くらいするよ!?
中身変わんないけど!!
何にも言ってないのにみじゅは何でもわかる
昔から隠し事とかすぐバレちゃうんだよねー
だから仕方なく全部話すことにした
やっぱり同期って偉大だね
何でも分かってくれる
時に分かりすぎて怖い時もあるけどそれがありがたいのかな
ちゃんと好きなものも分かってくれるし
それを持って来てくれるのも嬉しい
本当に感謝しなきゃ…
やばい、感謝したいけど眠い←
薬のせいだぁ…
何か暖かい…
湯たんぽかな?
てか飲み物買ってきたの…?
…ごめん、思考が回らん。寝る
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!