第30話

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2020/04/25 12:09









それから、俺とあなたはあなたの家でしばらくゆっくりした。

ゆっくりしてる間も幸せは尽きなかった。

やっと付き合えたんだ。

やっと思いを伝えることが出来たんだ。

それがとても嬉しい。

















井上瑞稀
井上瑞稀
ねぇ、メンバーに伝えるの?
永宮川 ○○
永宮川 ○○
んー…どうしよっかー
井上瑞稀
井上瑞稀
俺は伝えてもいいんだけど
永宮川 ○○
永宮川 ○○
みじゅが伝えるなら私も言うかな
井上瑞稀
井上瑞稀
ん、分かった
永宮川 ○○
永宮川 ○○
ファンの子には言うの?
井上瑞稀
井上瑞稀
どうだろ
気付き始めてからじゃない?言うなら
永宮川 ○○
永宮川 ○○
ヲタって怖いからすぐ気づくかもねー 笑
井上瑞稀
井上瑞稀
怖い?
永宮川 ○○
永宮川 ○○
私服とかすぐブランド調べるし
井上瑞稀
井上瑞稀
そんなして知りたい?
永宮川 ○○
永宮川 ○○
自担のなら知りたいんじゃない?
井上瑞稀
井上瑞稀
そういうもんなんだー…
永宮川 ○○
永宮川 ○○
そうだね〜
☎♪♪♪
井上瑞稀
井上瑞稀
あ、はしもっちゃんだ
永宮川 ○○
永宮川 ○○
出ていいよ
井上瑞稀
井上瑞稀
ん、
…もしもし〜?どしたー?
橋本涼
橋本涼
瑞稀ー?
井上瑞稀
井上瑞稀
うんー
橋本涼
橋本涼
明日のレッスン無しになったって
井上瑞稀
井上瑞稀
あ、まじ?おっけー
橋本涼
橋本涼
でさ、それじゃなくて
井上瑞稀
井上瑞稀
本題それじゃないの? 笑
橋本涼
橋本涼
そうそう
なみさんとどうなった?
井上瑞稀
井上瑞稀
あー
てかその呼び方やめて? 笑
橋本涼
橋本涼
何で?いいじゃん
井上瑞稀
井上瑞稀
いやなみさんって言うと何か家来っぽくない? 笑
橋本涼
橋本涼
気に入ってんだからいいじゃんー 笑
あ、それともアレ?もう付き合っちゃったパターン?
井上瑞稀
井上瑞稀
よく分かんな 笑
まぁそういうことだから手出すなよ?
橋本涼
橋本涼
うわー瑞稀もリア充かよー
井上瑞稀
井上瑞稀
笑笑 うるせーよ
橋本涼
橋本涼
皆に報告すんの?
井上瑞稀
井上瑞稀
ファンの子たちには迷ってるけどそれぞれのメンバーには言うつもり
橋本涼
橋本涼
ふーん、そっか
まぁ、お幸せにー
井上瑞稀
井上瑞稀
ん、ありがと
橋本涼
橋本涼
じゃーね
井上瑞稀
井上瑞稀
はいはーい
_________________
永宮川 ○○
永宮川 ○○
はっしー?
井上瑞稀
井上瑞稀
うん、明日のレッスン無くなったって
永宮川 ○○
永宮川 ○○
あ、そうなんだ
井上瑞稀
井上瑞稀
あとはしもっちゃんに付き合ったこと言ったよ
永宮川 ○○
永宮川 ○○
どんな反応してた?
井上瑞稀
井上瑞稀
向こうから気付いた。付き合ったの?って
永宮川 ○○
永宮川 ○○
はっしー意外と勘鋭いよね
井上瑞稀
井上瑞稀
分かる
そういうとこだけね 笑
永宮川 ○○
永宮川 ○○
そうそう 笑













そして二人でソファに並んで座っていると、

あなたが静かに頭をこちらに寄せてきた。

何も言わずにその頭を撫でる。

あなたがこうやって甘えてくるときは

疲れている時か、人肌が恋しくなった時。

1人の時のことがフラッシュバックされてる時もある。

頭を撫でられてから安心したのか、あなたは

宝物を置くようにゆっくり話し始めた。

















永宮川 ○○
永宮川 ○○
……私ね、前まで付き合うことも友達を作るとこも怖かったの。
どうせ皆離れていくんだろうなって思ってて、みじゅの家に泊まってた時も心の中では冷めてるところもあってあんまり話したくなかったんだよね
永宮川 ○○
永宮川 ○○
だから、施設でもずっと一人でいてジャニーズでも同期とかに関心無かった。まぁみじゅれあだけは話しかけてきて無理やり話してたって時もあったけど













あの時のあなたは一人でしかいなかった。

誰かと話すってことも無かったし、人見知りなのかな

って思ってたけど話しかけたら普通に答えてくれたし

当時はほんとにミステリアスだった。














永宮川 ○○
永宮川 ○○
でもね、ほんとにみじゅれあに会って私変わったと思う。同期も意識するようになったり仲間を意識してみたりして、それがすごい楽しくなった。何で今まで心閉ざしてたんだろってすごい反省しちゃってさ…
ありがと。私を変えてくれて
井上瑞稀
井上瑞稀
…こっちのセリフそれは
俺をやる気にしてくれてありがと
永宮川 ○○
永宮川 ○○
ふふっ。私何もしてないのに
井上瑞稀
井上瑞稀
あなたが一生懸命頑張ってたから俺も頑張ろって思えた。あなたがいなかったら俺辞めてたかもしれないし
永宮川 ○○
永宮川 ○○
じゃあ私いる意味あったんだね
井上瑞稀
井上瑞稀
いる意味しかないから
永宮川 ○○
永宮川 ○○
ふふっ。嬉しい













あなたは俺を見上げて嬉しそうに笑った。

高さの問題で上目遣いになってるのが可愛い。

本当にあなたがいてこそのHiHi Jets井上瑞稀だから。

そこら辺は分かってほしいな。

…分かんなくても傍に居てくれるだけでいっか。








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