第3話

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2019/02/14 08:22

赤 side









「 淳太ぁああ……っあ ……ああぁっ」





『 1人で 逝くなって っ ……っあ 』





「 も ……だめ っあ ……あああっ」



………………………………



「 これって ほんまに 実験 なん ?」




どうしても 気になるから 聞いてみた .




『 当たり前やん .
この 瓶の中に入ってる 薬の研究や』




「 これ、 何なん ?」





首についた 瓶を揺らす





『 お前だけに 効力がある 媚薬 兼 毒薬 』




「 どくやく !?!?!?」




びっくりして 目が飛び出そうになる .




『 馬鹿、そない驚くことちゃうし』




「 いや!毒薬って言われたら誰でも驚くやろ!?」




『 媚薬の方には反応せーへんのかい 』




「 ええやろ別に……って、この薬、ほんまになんなん?」




『 だぁかぁらぁ、毒薬やて

お前が 勝手に 俺以外で 快感求めた時にこの瓶が反応して、血液の中にこの薬が入ってくねん . 』




「 それで …… ? 」



『 俺で反応してる時は、媚薬 .

違うので感じてると 毒になって、短時間の麻酔的な ?

場合によっちゃあ違うことが起きるかもしれへんな 笑笑』




「 違うことってなんや !!」




『 精神に異常をきたしたり …… ?笑』



「 精神に…… 異常 …… 」




『 大毅には まだ 難しいか ? 笑笑



ほら、 ぼーっとしてないで、第2ラウンドやぞっ …… っあ』





( 精神に異常って 、 もし変異したら俺らはどないなってしまうん…… ?)





何故か わからないけど 、


同じ 小瓶をつけた みんなの顔が浮かぶ.



シャボン玉の ような 透明な玉に映るみんなの顔が 弾けて消えていく .






『 ぼーっと どこ見てんねん 笑笑 』



「あっ、 あぁっ……やぁっ ……っ いくぅっ ……やばぁっ ……っあああっぁ …… あっ ……じゅんぅ ……ったぁああっ ……」




『 涙目……っ やめろやっ ……っ』




「 ごめん ……っあ なさぁっ ……いっ」
 


『 もう 今日はこの辺にしとくで

もう 体力残ってへんやろ ……?』







淳太を 求める自分もいたけど、



淳太のを受け止めて 痙攣して 疲れ切っている 身体 もあって 、


余計 涙が 溢れた .





バスローブをさらっと 羽織って

部屋を出ていく 淳太を

ぼーっと 見つめていた .










俺って、 なんでここにいるん .




いつから いるん .



ここは どこなん .



俺は なんなん .





余計 泣けてきて 、


鼻をすすりながら 泣いていたら


さっき 部屋を出て行った 淳太が


ドアを開けて 戻ってきた .







『 何 泣いてんねん 笑笑


いつも笑ってるのが お前やろ ? 』



「 ごめんなさい ……っ」



『 ほら、新入りちゃんが 大毅のこと 待っとるから 、 涙拭いて 戻り ?』



「 ありがと …… 」






いつもだったら


偉そうにして 憎たらしい 淳太が


優しい お母さんのようだった .

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