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第5話

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2019/02/20 08:00








『 めいと俺は 兄妹やねん ……』




その意味がわからなくて 質問攻めにした.




「 は? 意味わかんない!!

お母さんから 兄の話なんか、

いや、 あんたの話なんて聞いたことないし? あんた、中間でしょ!?わたし、大西なんですけど。顔も似てないし、性格も似てない、何にも似てない!!

なのに 兄妹なんて、なんの根拠があっていうわけ……?」







淳太は 真っ直ぐな瞳で


真実 を 告げた .





『 俺らの家は 貧しくて 、子供を一人育てるので 精一杯だった 。 俺とあなたは年子だから、一歳の俺を親戚の養子にして、俺らの両親はあなただけを育てたってわけ 』






「 は?そ、そんな話、聞いたことないし!?
嘘言うのもいい加減にして !」








ベッドから 飛び上がり 、


風のように 淳太をすり抜け


部屋から出た .







部屋を 出たところに 望くんがいて


ばったり 出くわした .











桃 あ、 あなたちゃ! ❤︎



「 のぞむくぅーん …… 」






現実から 目を背けたくて



現実なのかもわからないくらいの



イケメン望くん に とりあえず抱きつく





桃 なんかあったん? 目赤いで ?




「えっ、嘘 !?」



桃 泣いてたやろ?大丈夫か?




「 泣いてなんて……ないもん……」




桃 淳太となんかあったん?




「 相談、、、乗ってくれませんか、」



桃 当たり前やん ! ええに決まっとる



「 ありがとう、、のんちゃん、、」



桃 ( ひゃああああん ❤︎❤︎❤︎ 可愛いぃ)





のんちゃんの お部屋に 入れてもらった.




のんちゃんの部屋も 私の部屋と同様


白で統一された 殺風景な 部屋.



でも、生活用品はきちんと片されていた .





きっちりとしまわれた


白いシャツが入る棚の上に


1つだけ目立った物が置いてあった .






「 ねぇ、これ何?」



のんちゃんの 肩を叩いて尋ねる .







写真の面を 下に向けられている



貝殻で 彩られた フォトスタンド .



ガラスで加工された 貝殻が



虹色に 輝いていて、




のんちゃんの 殺風景な部屋 や



私の 白い ワンピースを 鮮やかにした .






『 その写真、顔をペンで塗りつぶされてる子 おるやろ ?』




のんちゃんが 言う通り 、



黒のサインペンで 顔を塗りつぶされた




のんちゃんより 小さすぎる背丈の




女の子がいた .





でも、 年齢は のんちゃんより 3つ上.


私と 同い年 …… か ……





「 この子、誰なの ? のんちゃんの お姉さん ?」




『 俺に お姉ちゃんは 1人しかおらん』



「 えっじゃあ、この子誰なの …… ?」





のんちゃんの 隣に お姉さんらしき


凄い顔の似ている人が いて 、



その後ろに 両親 らしき人.



その 両親に 隠れるように


謎の 女の子が 写っていた .





「 えっ、もしかして、おばけとか !?」



すっかり 悩みなんて忘れた私に



のんちゃんが 冷静に こんな事を言ってきた .





『 写真なんかより、 俺のこと見て .』










__もう限界やから ……

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