森で襲われていた少女を助けに入り、羽交い締めにされていた少女を2人で助けた。
…までは良かったのだが、盗賊団のお頭であろうモンスターが放った呪文をあびて眠ってしまい、代わりにモンスター盗賊団に捕まった2人は今、背中合わせの状態で縄で縛られ、岩の床に座らされていた。
いつも作戦を考えるのはennだ。
だが、今はそのennがいないので2人は協力して脱出する方法を考え、音羽が出した作戦を決行する事にした。
突然聞こえた大声に見張りをしていた手下モンスターが2体、檻に走って来た
敵が音羽のネックレスに伸ばし、顔を近づけたその瞬間。
音羽が口から鋭い水流を吐き出した。堪らず衝撃で手下が吹っ飛び、檻の扉に叩きつけられた。
檻の入口付近にいたもう一体が、武器である大きな斧を音羽に振り下ろそうとこちらに向かってくるが
それよりも先に音羽が背中合わせの状態から前屈みに立ち上がりながら身体を反転させた。
その直後、反転する勢いそのままゑむ氏が手下に渾身の蹴りを入れた。
思ったよりも重い一撃をモロに食らった手下はその一撃で伸び、倒れる。
その際、手から離れた斧を使って縄を切った。
2人は笑顔で拳を合わせる
2人は急いで檻を出た。
□□□
ーーその頃。
こたつ、タロ社は盗賊団が潜む岩場の洞窟の門番を倒した所だった。
2人は洞窟の中へと駆け出した。
こたつは迫りくる盗賊団の仲間を大剣でバタバタと薙ぎ払っていく。
中にはこたつの攻撃を掻い潜り、その背中を狙う者もいた。だが、
ーーーーピッ。ジジジッ。
ーーーードォンッッ!!!
何か糸の様なものに触れた…。敵がそう思った時には既に遅し。タロ社が仕掛けた罠にかかり、吹き飛ばされる。
勢いそのまま。洞窟の奥へと突き進んで行く。
急に攻撃の手を止めたこたつを不思議に思ったタロ社だったが、直ぐにその違和感に気づいた
明らかに敵が攻撃の手を緩めていたのだ。
こたつの視線先。動きを止めた手下達の群れの奥。洞窟の横穴から大きな影が姿を表した。
その影は、こたつの倍以上の大きさのトロールだった。トロールは持っている棍棒を付近の岩壁に叩きつける
流石のタロ社も驚きを隠せない。
こたつは大剣を手に、トロールへと駆け出した!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。