第5話

第1章chapter1 ドワーフの村へ
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2021/07/29 11:08
タロー社長
タロー社長
おー!皆〜おっはよう!!
enn
enn
おはよう!
ゑむ氏
ゑむ氏
おはよーさん
こたつ
こたつ
おはよ…
音羽
音羽
……
タロー社長
タロー社長
あー…。こたつは相変わらず朝弱いな
enn
enn
音羽もな(笑)
タロー社長
タロー社長
ま、まぁ、とりあえず出発しよっか!
ドワーフの村には、昨日の岩場の洞窟の東、ニシル山の山頂にあるんよね
enn
enn
うん。ここからやったら山自体はあんまり遠くないけど山頂まで行くのがちょっと時間かかりそうかな。だから朝早くに出発…と思ったんやけどな(笑)
こたつ
こたつ
ん…。歩いてたら…目ぇ冷め…るから、行こ…
目を擦り、眠気を必死に耐えながら歩き出すこたつ。それに皆が続く。
タロー社長
タロー社長
しっかりしろー。こけるぞぉ〜(笑)
enn
enn
音羽〜、いくぞぉ〜
音羽
音羽
……ぅん。
ゑむ氏
ゑむ氏
はいはい。行くよー
□□□


しばらく歩き、4人はニシル山の登山口に着いた。
タロー社長
タロー社長
おぉ〜。こーみると割と高いな
こたつ
こたつ
いつもは村から見るだけやったからなぁ
タロー社長
タロー社長
お。こたつやっと完全に目覚めたか?
こたつ
こたつ
おう(笑)音羽は?
音羽
音羽
ん。なんとか。
タロー社長
タロー社長
そっか、じゃあ大丈夫そうやな。早速行くか!
□□□


山道をしばらく歩いていると草むらからナメクジの様なモンスターが飛び出した。
こたつ
こたつ
うおっ!?なんやこいつら!?
ゑむ氏
ゑむ氏
いや、シンプルにキモい…
enn
enn
なんかネタネタしてるし…
音羽
音羽
俺ちょっと無理やわ…武器汚したないし
こたつ
こたつ
やったら魔法で攻めるぞ!!
FIREWALL-ファイアウォール-!!
こたつが呪文を詠唱すると
炎がまるで壁の様にモンスター達を取り囲んでいく。
タロー社長
タロー社長
俺も!
SHADOWBEAST-シャドウビースト-!!
続いてタローも詠唱すると足元の木の影が動き獣の様な形に変形する。その獣はタロ社が指を鳴らすと、炎に囲まれ動けずにいるモンスターに一気に襲いかかった。
こたつ
こたつ
ラストッ!!
FIREBALL-ファイアボール-!!
こたつがもう一度詠唱し、火の玉がモンスターを一掃した。
タロー社長
タロー社長
おっし!一丁上がりっ!
こたつ
こたつ
見た目はアレやったけど…(笑)
手応えなかったな
enn
enn
2人とも中々やるね〜
タロー社長
タロー社長
ま、伊達にギルド入ってねぇよな!
この調子で進むぞ!
□□□






しばらく歩くと目の前に木製の大きな門が見えてきた。



ゑむ氏
ゑむ氏
お、見えてきた
タロー社長
タロー社長
あれがドワーフの村の門……
でかいなー。どーやって作ったんやろ…
enn
enn
ドワーフの村でもあり、ヴァイキングの村でもあるからね。これくらいなら朝飯前やと思うよ
ゑむ氏、ennが大きな門を見上げ、タローが門を叩く為、近づく。
こたつ
こたつ
タローッ!!!
音羽
音羽
危ないっっ!!!




ーーーードカッ!!



ーーーーギィィィン!!!







こたつと音羽の声がしたかと思うと、次の瞬間には金属がぶつかる音。

何事かと思いennとゑむ氏が視線を配ると、目の前には背後からこたつに押し倒されたタロー。そしてそのタローが立っていた地面には大きな斧が刺さっていた。

そして2人の近くにはやや大きめの矢が2つに折れた状態で落ちている。

状況からみるに、こたつがタローを庇い
音羽が矢を槍で斬ったのだろう。

そんな5人の前に人影が2つ現れた。
わかゔぁ
わかゔぁ
…チッ。外した〜
アマリザ
アマリザ
お前が外すなんて珍しいな(笑)
そこには青年が2人。
1人は狩人の様な、もう1人はいかにもヴァイキングといった恰好をしていた。
わかゔぁ
わかゔぁ
やかましいわ。
お前もしっかり避けられとるやんけ
アマリザ
アマリザ
まぁ、せやけど(笑)
こたつ
こたつ
おい。お前ら一体なんやねん。
いきなり攻撃してきよって
こたつが立ち上がりながらゆっくり大剣を構える。
わかゔぁ
わかゔぁ
それはこっちのセリフじゃ、今日はお客がくるなんて聞いてない。お前らこそ何もんや
タロー社長
タロー社長
ちょーまてまて!!俺らはただ…
アマリザ
アマリザ
…!?。おい!ちょ、わかゔぁ、あれ!
何かに気づいたヴァイキングの青年はタロ社の言葉を遮って狩人の青年の肩を叩き指を指した
タロー社長
タロー社長
あ、コレは…
その指の先には、先日。盗賊団のお頭トロールを倒した際に手に入れた変な形の石像があった。さっきの倒れた衝撃でタローの道具入れから出てしまった様だ。
わかゔぁ
わかゔぁ
…お前。なんでその石像持ってんねん。
タロー社長
タロー社長
なんでって、コレは昨日トロールの盗賊団を討伐した時にたまたま拾って…
アマリザ
アマリザ
たまたまぁっ!?その像を!?
わかゔぁ
わかゔぁ
嘘やったら命無いぞ
驚くヴァイキングと、疑いの目で弓と矢を向ける狩人。
こたつ
こたつ
ほんまの事や。俺らは嘘はつかん。
わかゔぁ
わかゔぁ
………
アマリザ
アマリザ
やってよ。どーするよ
わかゔぁ
わかゔぁ
…分かった信じる。でも、どっちにしろ族長には一旦会ってもらうで。全員な。
こたつ
こたつ
分かった
お互い武器を納めた所でヴァイキングが指笛を鳴らした。すると大きな門が鈍い音をたてながら開く。
アマリザ
アマリザ
こっちや
わかゔぁ
わかゔぁ
何もするなよ
5人は2人の謎の青年の後を追いドワーフの村へと足を踏み入れた。

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