無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

355
2021/08/09

第8話

episode sub (1/2)
タロー達が泉の魔物を退治している頃。
ドワーフの村で捕虜になっている2人は昔話に花を咲かせていた。
こたつ
こたつ
あー…暇やな…
アマリザ
アマリザ
捕虜になってるちゅーのに呑気な人やな(笑)
こたつ
こたつ
いやぁ…、捕虜ってゆーても見せかけだけやし。何もせーへんって約束してくれたしな
アマリザ
アマリザ
せやけど(笑)。よーそんな簡単に信用できるな。俺が言うのもなんやけどさっき襲われたとこやで?
ゑむ氏
ゑむ氏
それは俺も同意見やな。
こたつ
こたつ
まぁ、なんてゆーか。ここの村の人たちには悪い人らはおらん。俺の勘がそーゆーてるねん。実際、族長さんも良い人やし、アマリザも、わかゔぁってヤツも俺らが助かる様に提案してくれたやろ?そんなん信用するに決まっとる
ゑむ氏
ゑむ氏
お前…良い奴やな。ほんま
アマリザ
アマリザ
………(こたつを見つめる)
こたつ
こたつ
おしっ。暇やしちょっと話でもしよや。
ゑむ氏はennちゃんと音羽といつ出会ったんや?
ゑむ氏
ゑむ氏
なんや突然(笑)まぁ、ええけど。
2人との出会いか…、話したらちょっと長なるで?
こたつ
こたつ
大歓迎(笑)暇やしな(笑)
ゑむ氏
ゑむ氏
そうか(笑)…そやな。出会ったのは半年位前で…
檻から見える青い空を見上げ、ゑむ氏は話し始めた。





※ここから回想シーンになります








今から半年程前、ゑむ氏はある城下町に買い出しに来ていた。
ゑむ氏
ゑむ氏
ん〜。後買う物は……ドンッ
あっ…ごめんなさい
メモを見ながら歩いていたので店の前の通路で人にぶつかってしまい、反射的に謝る。
男
いやいや、こっちこそすまねぇな姉ちゃん
ぶつかった男が右手をヒラヒラさせながら去って行く
ゑむ氏
ゑむ氏
…よし。次はあの店に…あれ?
次の店へと向かおうとした時、ふと懐が軽くなっている事に気がついた
ゑむ氏
ゑむ氏
(あれ…え!うそ!サイフが!)
男
フッ…
ゑむ氏
ゑむ氏
(…あいつ!くそっ!)待てコラーっ!
先程ぶつかった男はスリだったらしい。
ゑむ氏に向かってニヤリとした笑みを向け、
路地裏へと消えて行くのを急いで追いかける。



□□□



一方、こちらは城に程近い露店が並ぶ街道。
その一角にある紫色のテント。
そこには、そこそこ名の知れた魔術師が怪しげなアイテムを売り出していた。
enn
enn
( ˙³˙)〜♪
鼻歌混じりに商品を棚に並べていく。
するとそこに
騎士団員
騎士団員
邪魔するぞ!
enn
enn
…はい?
突然テントに侵入してきた城の騎士団員に
驚く事もなく、魔術師は返事を返す。
騎士団員
騎士団員
お主、魔術師のennだな
enn
enn
はぁ、そうですけど何ですか?
お城の騎士様が急にこんな所に…
騎士団員
騎士団員
王様直々の命により、お主にモンスター討伐チームへの参加を求めるとの事を伝えに来た
enn
enn
モンスター討伐?
あたしは戦闘は専門外ですけど……
騎士団員
騎士団員
城の兵や、他にも有力な人材に別の班が声をかけている。お主はモンスターの事に関しての知識も多く、また状態異常による援護もできると聞いた。お主が味方になればかなり心強いのだ。王様直々の命だ、それなりに報酬もでる。どうだ?断る理由はないだろう?
enn
enn
………うーん。(危険な事には変わりないんだよなぁ、でも正直報酬は欲しい…)
騎士団員
騎士団員
どうした?やるのか?断るのか?
enn
enn
…分かりました。その命、お受けします
騎士団員
騎士団員
よし、分かった。王様にもそう伝えよう。
モンスター討伐は明日の明け方。集まったメンバーでいくつかの班に分けるそうだ。なので各自準備を済ませ。一度城に集合するようにとの事だ。
enn
enn
(一度城に集合か…)分かりました
騎士団員
騎士団員
確かに伝えたぞ、じゃあな
騎士団員がテントを出るのを見届け、
ennは早速準備に取りかかった。





□□□




スリを追いかけるゑむ氏は細い路地裏をクネクネの曲がる男にイラだちを隠せずにいた。
ゑむ氏
ゑむ氏
あーっ!!クッソ!!
ちょこまか逃げやがって!!待てや!!
男
くそっ…しぶとい…
そしてとうとう路地の行き止まりまで追い詰めた
ゑむ氏
ゑむ氏
ハァハァ…、お、追い詰めたぞ…はよサイフ返せ
男
ゼェゼェ、ね、ねぇちゃん…しぶといねぇ〜…ハァハァ。わーったよ、今回は諦めるわ…ほらよ
男が投げ渡したサイフは確かにゑむ氏の物。中身も取られてはいなかった
ゑむ氏
ゑむ氏
なんや、あんだけ逃げ回ったわりに
すんなり返すんやな
男
まぁな〜、他に大口の仕事があるんでね
姉ちゃんのは小遣い稼ぎみたいなもんよ〜ハハッ
ゑむ氏
ゑむ氏
大口の仕事?
男
おっと、ここからは極秘事項なんでね
んじゃ〜またな姉ちゃん
ゑむ氏
ゑむ氏
おいっ、ちょ、……行ってもうた。
なんやねん、ほんま
モヤモヤとした気持ちを残しつつ、
本来の目的である店へ向かおうと路地を抜ける道へと向かう。
ゑむ氏
ゑむ氏
……ん?
路地を抜け、大通りへと戻ると
どこかのギルドが隊列を組み、城へと向かって歩いていた。
ゑむ氏
ゑむ氏
(なんや物々しいな……紛争でもあったんか…?…ん?あれ…)
音羽
音羽
………
ゑむ氏
ゑむ氏
(俺と同い年くらいか…?でも何で縛られて…あっ!)
ギルド団員
ギルド団員
おいコラ!何を休んでるっ!
早く立てっ、このっ!
音羽
音羽
……ぐっ…ぃ…っ
道の石畳に躓き、膝を着く女の子の両手両足首、そして首に付けられた鉄製の枷から伸びる鎖を騎士団員が思い切り引っ張る。
ゑむ氏
ゑむ氏
…っ!?。おいっ!お前何やってんねん!痛がってるやろ!
いつもなら気にもしないはずのギルドの列。
だが、見つけてしまった。
見つけた瞬間には、体が勝手に動いていた。
ギルド団員
ギルド団員
何だお前は。コイツはうちのギルドの所有物だ、お前には関係ない。とっとと失せろ、鬱陶しい
ギルド団員は冷たい目で言い放つ。
ゑむ氏
ゑむ氏
所有物って、そんな人を物みたいに…。
その子。どうするつもりなんや、そんな拘束までして
ギルド団員
ギルド団員
だからお前には関係ない。
大通りにいた人達が騒ぎに気づきざわざわと集まってくる
ギルド団員
ギルド団員
なんだ!騒々しい!
その騒ぎに気づき、先頭を歩いていたリーダー格の大柄な男が近づいてきた
ギルド団員
ギルド団員
あ、団長。すんません。この女が急に…
ゑむ氏
ゑむ氏
あんたがリーダーか?
なぁ、この子、どうするつもりなん?こんな拘束して。いくらギルド団員様でもこれはあかんのんとちゃう?
ギルド団員
ギルド団員
ふんっ…。まぁ、確かにそう見えるだろうが、コイツは別だ。
城の騎士団直々の依頼で捕らえただけの事。何か文句があるのなら騎士団に言うんだな。まぁ、お前みたいな下等など相手にしないだろうがな
ゑむ氏
ゑむ氏
城の騎士団が…?なんで…
ギルド団員
ギルド団員
……近々。上位ランクのモンスターを討伐する話が出ていて、その生贄にするだとか言ってたか?なぜわざわざコイツを指名したのかは分からんがな
ゑむ氏
ゑむ氏
生贄…!?。騎士団は何を考えてるんや
ギルド団員
ギルド団員
知るか。…もういいだろう。
これ以上詮索するな、俺たちゃ金さえ貰えれゃー、それでいいんでね
ゑむ氏
ゑむ氏
………
城へと向かう男達を見ながらゑむ氏は拳を握りしめた。







□□□






その日の夕方。スカウトされたennは騎士団員が言っていた通り、一度城へと集合し、そこで各チームへと分けられた。そしてそれぞれのチーム事に与えられた城の控え室にて一夜を過ごそうとしていた。
enn
enn
(……うーん。何か寝られへんな、…ちょっと散歩でもしようか)
中々寝付けないennはこっそりと控え室を抜け出した。
enn
enn
(今日は月が綺麗やな…明日には満月かな……あれ?、今何か動いた…)
城の城壁の上、月の光に照らされて黒い影が城へと侵入するのを柱の影に隠れて見つめる。
ゑむ氏
ゑむ氏
(くそ…。こんな事するはずじゃなかったんやけど。あの子は気になる…。何処や、見つかる前にこっちが見つけんと)
enn
enn
(なんやあの子…。何か探してる?)
城の中へと向かい走り出した侵入者の後をennは追った。




□□□





ゑむ氏
ゑむ氏
(くそっ…広すぎて分からん。あの拘束からして地下牢やと思ったんやけど)
薄暗い廊下を歩き曲がり角を曲がろうとしたとき、
その肩を誰かが引き寄せた。
ゑむ氏
ゑむ氏
…!?。誰っ…むぐっ!
反射的に拳を握り攻撃しようとするが口を塞がれ近くにある小さな部屋へと連れ込まれる
enn
enn
(小声)…っ!待って、静かに!見つかる!
ゑむ氏
ゑむ氏
……っ?……
連れ込まれた部屋の扉の向こう側から見回りの兵士の声が聞こえる。その声が遠ざかり、完全に聞こえなくなると口を塞いでいた手が解かれる。
ゑむ氏
ゑむ氏
ぷはっ…、
enn
enn
ごめんな、驚かせて
…ところであんた。こんな所で何やってんの?お城に侵入するなんて普通はやれへん。何か事情があるんやないの?
ゑむ氏
ゑむ氏
………
enn
enn
あ、ごめん。急にそんなん聞かれても信じられへんよな。
あたしはenn。明日のモンスター討伐チームにスカウトされて今晩ここで泊まってたんやけど、気分転換に散歩してる時にあんたを見つけてね、ここまで追いかけて来たんよ
ゑむ氏
ゑむ氏
討伐チーム!?…て事は生贄の子の場所知ってるんやな、教えろ!
enn
enn
え、生贄?…待って、何の話をしてんの?
ゑむ氏
ゑむ氏
とぼけんな、昼間ギルドの連中がここに連れて来たはずや。明日のモンスター討伐に使う為の生贄の女の子を
enn
enn
待って待って、確かに明日、モンスター討伐の依頼は受けたよ?でも生贄の子がおるなんて聞いてないで?何かの間違い…な訳ないよね。ここまで来たとなると。ちょっと詳しく聞かせてくれる?
ゑむ氏は警戒しながらも昼間起きた出来事をennに話した。
enn
enn
なるほどなぁ。…多分。お城としてはその事実を隠したいんやろう。罪のない女の子を生贄にしてモンスター討伐の栄冠を手にしたとなれば国民の反感もかう恐れもあるから。だから騎士団じゃなく、わざわざギルドに頼んでまで……。でもその女の子は何者?生贄がその女の子じゃいけない理由があるんやろうけど…
ゑむ氏
ゑむ氏
それは分からんけど…
enn
enn
とにかく、あんたはその女の子を助けたくて侵入したと?
ゑむ氏
ゑむ氏
…まぁな。自分でもなんでこんな事してるんか分からんけど、何か、あの子は助けやなあかん。そんな気がしてならんのや
enn
enn
そっか。……分かった。あたしも手伝う。あたしも騙されてたみたいやしな、勿論、その女の子も生贄になんてさせたくないのもあるしね
ゑむ氏
ゑむ氏
…いいんか?、そんな簡単に信用して
enn
enn
信用も何も、今の話が嘘やとは思われへんし。あんたも嘘つけるタイプじゃなさそうやしな(笑)
ゑむ氏
ゑむ氏
なんやそれ(笑)…変わった人やな
enn
enn
良く言われる(笑)じゃあ、行こうか。ここに集合した時にある程度ここの地図は理解したから、地下牢ならこっちや
ゑむ氏
ゑむ氏
………ゑむ氏
enn
enn
え?
ゑむ氏
ゑむ氏
ゑむ氏。俺の名前や
enn
enn
そっか、ゑむ氏。行こう。早くその女の子、助けよう
ゑむ氏
ゑむ氏
うん、ありがとうennちゃん
2人は生贄の女の子が捕まっている筈の地下牢に向け、部屋を出た。