第74話

『私の最期』
15,782
2021/10/24 08:59








バンッ




















静かな戦場に響き渡る1発の銃声
ヒーロー達
?!?!
焦凍、冬美、夏雄
?!?!
死柄木弔
死柄木弔
?!?!?!















死に損ないのヒーローが弔に向けて打ったはずの玉は弔に届くことは無かった

















なぜなら……


































(なまえ)
あなた
ッッ…






…その玉は弔を庇ったあなたの心臓に当たったからだ
死柄木弔
死柄木弔
あなた!!!!!!



















崩れ落ちる私を弔は抱き閉めてくれる
(なまえ)
あなた
……弔…怪我…無い?











血を吐きながら弔の安全を確認する
死柄木弔
死柄木弔
なんで…なんで俺を庇った!!









弔は涙目になりながら私に聞いてくる
(なまえ)
あなた
死んで、欲しくなかった…弔には…
死柄木弔
死柄木弔
なんでッッポロッ














抑えきれなかったのか弔は目から大粒の涙を零した
(なまえ)
あなた
……大好きな人には…死んで欲しくない、でしょうよ‪w
死柄木弔
死柄木弔
ッッッ
(なまえ)
あなた
ごめん…約束…守れそうにないや…
死柄木弔
死柄木弔
そんなこと…言うなよッッ!!生きて皆のとこに帰るんだろ?!?!
死柄木弔
死柄木弔
トガも荼毘もコンプレスも!!皆待ってる!!!
死柄木弔
死柄木弔
死ぬとかッッ!!!許さねぇぞ!!!














ごめん…弔…















ほんとに…もちそうにないや…
(なまえ)
あなた
……弔…最後に聞いてよ…
死柄木弔
死柄木弔
なんだよッッ


















本当はこの戦いが終わったら伝えようと思っていた言葉

















この言葉…もっと早く言っとけばよかった…













(なまえ)
あなた
弔…好きだよ…
死柄木弔
死柄木弔
ッッッ!!!
(なまえ)
あなた
多分…会った時から好きだった…自覚したのは弔に告白された時だけど…‪w
死柄木弔
死柄木弔
今かよッッ…それ言うタイミング…
(なまえ)
あなた
……本当はこの戦いが終わったら言おうと思ってた
(なまえ)
あなた
けど…言えなさそうだったから‪…今言った‪w
死柄木弔
死柄木弔
ッッ俺も好きだわ…大好きだ…馬鹿野郎ッッ!!!
(なまえ)
あなた
そっか…‪w


















こんなに好きって言って貰えて嬉しいな…














あ…やばい‪w















もう視界がボヤけてきた…














さっきまで痛かったのにもう痛くない…




























死ぬんだ…
(なまえ)
あなた
ねぇ…弔…
死柄木弔
死柄木弔
なんだよッッ
(なまえ)
あなた
もし…私が生まれ変わったら…今度は結婚してくれる?
死柄木弔
死柄木弔
するに決まってんだろ!!お前が望むような夫婦になってやる!!だから死ぬな!!あなた!!!
(なまえ)
あなた
ごめん…それは無理かも…‪w…じゃあ…生まれ変わって…弔探さないと…な…



















あぁ…眠い…













このまま目をつぶったらもう死ぬってことが分かる…
死柄木弔
死柄木弔
目瞑るな!!あなた!!!
(なまえ)
あなた
ごめ…もぅ……無理かも…‪w
死柄木弔
死柄木弔
ッッッ


















その瞬間、唇に柔らかい物が触れた














弔がキスしてくれた…















(なまえ)
あなた
へへっ…最初で…最後のキスだ…‪w
死柄木弔
死柄木弔
ッッッ
(なまえ)
あなた
……あ、そうだ…







ギリギリ意識を保ちながら轟達…












いや、ねぇさん達の方を見て言う
(なまえ)
あなた
冬姉…夏兄…しょーと…今までのこと…許すよ‪ニコッ
焦凍、冬美、夏雄
!!!
(なまえ)
あなた
母さんに…よろしくね…















…あぁ…もうほんとに最後だ…












最後に弔の手をギュっと握る
死柄木弔
死柄木弔
!!!
(なまえ)
あなた
弔…大好き!ニコッ























その言葉を最後に握っていた手の力が抜け、地面に落ちた…















冷たくなった私を弔は抱きしめた
死柄木弔
死柄木弔
俺だって…大好きだッッ













最後にひとつ…弔は私にキスをした

























10月15日、私は16年という短い人生を終えた









最愛の人の腕の中で…




















死に際の顔は、弔曰く
























"綺麗で、満面の笑みだった…"






みたい…



















地獄で殺した人たちの罪を償ってから弔に逢いに行くよ


























































































































































"大好きだよ…弔、ありがとう"

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