第17話

微妙な関係。
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2021/09/18 11:11
Hawaiiの星空を一緒に見て以来

ハナの中でヒロミの存在が

とても大きくなっていた。





変わらずコウキとはうまくいっているが、

ヒロミへの気持ちが0じゃないのも確か。






二人同時に好きになることってあるのかな?






ハナはずっと考えていた。


Saki
あると思うよ。
Hana
Hana
え?
Saki
好きな人が二人でしょ?
あるよ。
Hana
Hana
そうなの?経験済み?
Saki
うんうん(^ ^)
Hana
Hana
さすが。
Saki
ヒロミとハナは合うと思うよ。
Hana
Hana
そう?
Saki
ずっと思ってた。
だから居心地がいいのも好きになるのも
自然の流れだよ。
Hana
Hana
好き…なのかな?
Saki
好きでしょ!w
でもコウキを好きなのも本当だと思う。
Hana
Hana
コウキは…完璧だもん。
Saki
ふふふ。
悩んでるね〜(^^)
Hana
Hana
悩んでる。
Saki
悩みなさい。
答えは出ないよw
Hana
Hana
ちょ、ちょっと〜サキー!
Saki
あははw
その夜久しぶりにハナの友達と

ヒロミの芸人仲間で集まった。





周りのみんなはヒロミとハナが

こんなにも仲が良いとはしらなかったが

ヒロミがハナを気に入っていることは

一目瞭然だった。
芸人さん
ヒロミさん、
相当ハナちゃんの事気に入ってるよな。
芸人さん
うん。
ヒロミさんあんまり話さないから
余計にわかる。w
Mitsuo
Mitsuo
でもハナちゃん彼氏いるねんて。
芸人さん
あ、そうなんですか。
ヒロミさんどうするんですかね。
芸人さん
どやろなぁ。
でも、なんかいつもとはちがうなぁ。
みんな口々二人を噂していた。
Hiromi
Hiromi
ハナ…ちゃん、これ食べる?
Hana
Hana
Hiromi
Hiromi
なんや。
Hana
Hana
なんかぎこちない。w
Hiromi
Hiromi
しゃーないやろw
Hana
Hana
そだね(^ ^)
Hiromi
Hiromi
ふふふ。
穏やかな空気が流れる。




飲み会はとにかく楽しい雰囲気だった。





ハナの隣に座った芸人さんが

ハナを気に入り、

ヒロミの前でハナを口説いていた。

その芸人はヒロミの先輩だった。
芸人さん
ハナちゃん。
今度ご飯行こうよ。
Hana
Hana
えっ。私彼氏いて。。
芸人さん
ご飯くらいいやろ?
なぁ?ヒロミ。
Hiromi
Hiromi
あぁーどうですかね?
ハナちゃん真面目やもんね。
芸人さん
真面目か知らんけど、
美味しいもんは食べたいやろ。
Hana
Hana
あ、、はい…
困ったハナを助けるために

ヒロミはサキに目配せして、
Hiromi
Hiromi
あ、サキちゃん美味しいもん食べたいって言ってたよな。さっき。
Saki
え、あ!はい!たべたいでーす!
芸人さん
おぉ!ほんまか!
じゃーサキちゃんいこいこ。
今度ご馳走するから。
Saki
やった!!w
サキはうまく会話に持っていってくれた。





ヒロミはこっそりテーブルの下で

ハナの手を握り、ハナを見つめた。

ハナもニッコリ笑って、握り返した。







飲み会が終わり、

門限があるハナを送ると言って

ヒロミとハナは二人で抜けた。

Hana
Hana
さっきは…ありがとう(^ ^)
Hiromi
Hiromi
いや、先輩やしそうキツくは言えず。
ごめんな。
Hana
Hana
ううん。
Hiromi
Hiromi
サキちゃんには悪いことしたけどな。w
また謝っとくわ!w
Hana
Hana
うんw私も。
Hiromi
Hiromi
ハナ?
Hana
Hana
ん?
Hiromi
Hiromi
今度二人で出かけよ?
Hana
Hana
二人で?w
Hiromi
Hiromi
うん。
難しい?
Hana
Hana
……。
Hana
Hana
行こっか!(^^)
Hiromi
Hiromi
ふふふ。
ヒロミの優しい笑顔。

ハナの大好きな笑顔。

言葉はなくてもお互い気持ちがわかる。





ヒロミの笑顔を見てハナもつられて笑う。





ヒロミは思わずハナにkissをしたくなった。

でも、ハナのことが愛おしすぎて

出来なかった。

こんなこと生まれて初めてだった。


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