出逢った日にヒロミが送ってくれた場所に
迎えに来てくた。
ハナが車の窓から顔を覗かせた時、、、
ヒロミはその笑顔に、
一気に恋に落ちた。
なんとも言えない可愛らしさと
今まで感じた事のない愛おしい気持ち。
そして何より『運命』を強く感じた。
車内ではハナが楽しそうに話していた。
会うまでは緊張していたハナだが
ヒロミとの空気感がやっぱり心地よく
何を話しても楽しかった。
そんなハナの話をうんうん。と聞くヒロミ。
ハナの仕草や話すときの癖、
全てがヒロミには愛おしく感じていた。
こんなに穏やかな時間。
いつぶりだろう…
ヒロミは心地良さに浸っていた。
とはいっても、
ヒロミはTVで顔が知られた人。
一般人のように自由に
どこかに行けるわけではなかった。
あるレストランの個室に着いた。
2人はその後
時間も忘れてしまう程
色んな話で盛り上がった。
今までの恋愛の話や生い立ちの話。
ヒロミは誰かに自分の事を
話すのはあまり得意ではなかったが、
不思議とハナには話していた。
ヒロミは切なさを感じていた。
ハナも実は違和感を感じていた。
コウキのことを聞かれた時に
少なくとも平気なフリをしていた自分がいた。
なんなんだろ?この気持ち…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。