BBQのあとはグランピング。
いくつかグランピングの部屋を借りて
みんなで宿泊。
夕日が沈み、浜辺から戻ったヒロミとハナに
みんなが興味津々に質問攻めw
ハナはなんとなくレイカの気持ちを察した。
「余計な事を言うな。」と言わんばかりに
ヒロミがミツオを睨む。
ヒロミはサラリとその場を立ち去った。
その後をレイカが追う。
ヒロミは何も言えなかった。
一方ハナは芸人さん達と楽しく話していた。
元々お笑いが大好きなハナの見た目との
ギャップにみんな好印象だった。
うんうん、と深くハナ。
それからミツオはゆっくりと
ヒロミの昔の話をハナの様子を見ながら
話してくれた。
ヒロミには、20代の頃、
付き合っていた彼女がいた。
あやかだ。
あやかはまだ芸人として
売れていないヒロミを陰ながら支え
ヒロミの事を一番応援してくれていた。
あやかと付き合ってる2年ほど経ったある日。
ヒロミは初めて漫才で賞を獲った。
トロフィーを見せた時
あやかは誰よりも喜んで涙を流した。
そんなあやかが病に倒れたのは
賞を獲ったわずか二週間後のことだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。