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第50話

彼の過去。
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2020/10/13 12:40
BBQのあとはグランピング。

いくつかグランピングの部屋を借りて

みんなで宿泊。





夕日が沈み、浜辺から戻ったヒロミとハナに

みんなが興味津々に質問攻めw
芸人さん
え、二人はいつから付き合ってるんですか?
Hana
Hana
え。
芸人さん
僕てっかなりヒロミさんはレイカさんと付き合ってると思ってたらから…w
Reika
な、何言ってんの!
ハナはなんとなくレイカの気持ちを察した。
Mitsuo
ヒロミはハナちゃんと出逢ってからもう一筋やもんね、あのヒロミがw
「余計な事を言うな。」と言わんばかりに

ヒロミがミツオを睨む。
Hiromi
Hiromi
一応ハナは一般人だから
くれぐれも漏れないように宜しく。
ヒロミはサラリとその場を立ち去った。






その後をレイカが追う。
Reika
アヤカのことはもう忘れたの?
Hiromi
Hiromi
レイカ…
Reika
あの子がどんな思いで…どんな思いで死んでいったか…もう忘れちゃったの?
Hiromi
Hiromi
Reika
あんな苦しい思いして、それでもヒロミのことばっかり考えて…
でもヒロミは、もう新しい彼女?
ふざけないで。
Hiromi
Hiromi
あやかの事を考えない日はないよ。
Reika
そんな風には見えないけど?
Reika
ハナちゃん、すごくいい子だと思う。
ヒロミが惚れる気持ちもわからなくない、でも!!
あやかが可哀想だよ…
Hiromi
Hiromi
泣くなよ。
ヒロミは何も言えなかった。





一方ハナは芸人さん達と楽しく話していた。

元々お笑いが大好きなハナの見た目との

ギャップにみんな好印象だった。
芸人さん
ハナちゃんってほんと面白いよね。
芸人とかお笑いとか興味なさそうやのに。
Mitsuo
最初の飲み会の時もすごい印象残ってるわ
Hana
Hana
あはは(^^)ほんとに?
男の子兄弟の中でそだったからかなー?
Mitsuo
いやー正直ヒロミは最初からハナちゃんに対して他と違ったもんなぁ。覚えてるわぁ。
芸人さん
え!そうなんですか!
Mitsuo
うん、まず彼女じゃない子をわざわざ車で送るなんてことないし、ハナちゃんに電話番号渡したのに連絡ないって珍しく待ってたもん。
芸人さん
うわ!考えられない!
Mitsuo
あやかの事があって、もうヒロミはあかんかな。と思ってたけど、ハナちゃんのおかげやね。
Hana
Hana
あやか?
芸人さん
わ!ミツオさんいいんすかぁ?
Mitsuo
おっと!w
Hana
Hana
え!なになに?w
Mitsuo
んー……




まぁ〜ヒロミにはさ、ハナちゃんと出逢う前色々あったのよ。
うんうん、と深くハナ。





それからミツオはゆっくりと

ヒロミの昔の話をハナの様子を見ながら

話してくれた。



ヒロミには、20代の頃、

付き合っていた彼女がいた。

あやかだ。

あやかはまだ芸人として

売れていないヒロミを陰ながら支え

ヒロミの事を一番応援してくれていた。


あやかと付き合ってる2年ほど経ったある日。

ヒロミは初めて漫才で賞を獲った。

トロフィーを見せた時

あやかは誰よりも喜んで涙を流した。






そんなあやかが病に倒れたのは

賞を獲ったわずか二週間後のことだった。

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