第6話

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2020/06/20 15:54
なんとか遊園地にたどりついた私たちは

エントレンスで周りを見る

開けていて安全だとは言えない

どこかに隠れていたい


翔太「あなた?」


ソワソワしていたのだろう

心配そうな顔をしたしょぴが私の顔を覗く


翔太「どうした?」


「いや、ここ怖いなって思って」


そう言うとしょぴは私をギュッと抱きしめた


翔太「何かあったら必ず守るから」


その声はすごく逞しかった


辰哉「おー、あそこの受付のボックスに隠れられそう」


亮平「ここじゃ危険だし行こうか」


2人の意見に賛成し

5人で受付に入って身を寄せあった


翔太「怖い?」


「怖くない」


ラウ「嘘ついてるでしょ!」


「あー!そんなこと言うの?!」


鬼のことなんてすっかり忘れてたんだ


涼太「無事?」


「涼太!」


仲間が来て安心したの

すぐに外に飛び出した

ラウも私の後ろから着いてきた


翔太「あなた!!!!」


そんな私の手をしょぴが止めた

止められた私にラウがぶつかる

目の前の涼太は困った顔をしている


翔太「涼太か涼太じゃないかは俺が1番わかんだよ」


そう涼太に言った


亮平「涼太か涼太じゃないか・・・?」


亮ちゃんがそう呟いた瞬間

しょぴは涼太に殺された

涼太だと思っていたものは

どんどん鬼の姿に変わっていった

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