※全て主の妄想です、公式ではありません※
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私の存在を、皆の記憶から消して欲しいっす。
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ガシッ
アレから、何年経ったんすかね。もう数えてないっす。何歳になったかも。
死にたい。消えたい。今すぐに。
最近の女子はそういう事を言う人が多いけれど、私が、今1番、それを強く、強く願っていると思うっす。
そこら辺の女子とは比べ物にならないくらいにっす。
そんなに辛いなら、死にたい私が代わりたい?
どんな形でも、死ねるなんて、羨ましい?
ならどうぞどうぞ、是非とも私と代わってくださいっす。
代わって欲しいっす。
本当に死にたいなら、拷問を受ける、人体実験を受ける事なんて安いものっすよね?
所詮、今流行ってるのはいわゆる"病みアピ"っすよね。
まだまだ生きれる貴方が、そんな事言うなっす。
虐待を受けても、虐められてても、まだ助かる方法なんてあるじゃないっすか。
児童相談所とか、カウンセラーとか、精神病院とか。
けれど私は、もう救いようが無いんすよ。
ただ拷問されて、実験されて、それで終わりっす。
私には、もう"死ぬ"という選択肢しか無いんすよ。
こういう人こそが"死にたい""消えたい"って言えるんじゃないんすか?
言って良いんじゃないんすか?
まだまだ生きれるんなら、生きて欲しいっす。
今の、私に、生きる希望が、欲しいっす・・・・・・・・・
窓には鍵がかかっていて、開けられないっす。
そう言いながら、私は床で眠りについた。
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何か、床が柔らかい。ふわふわ。まるで布団みたい・・・
朝起きたら、なんと姿が変わっていたっす。
見知らぬ誰か。
魂だけ、私。
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それから私は、"この人"になる為に、色々調べた。
名前は 藍川 あなた 。中学2年生っす。
幸い、スマホのロックはかかってなかったっす。
まぁ、かけてない事はマズいと思うっすけど・・・
そこから写真を漁って、動画を漁って・・・声も頑張って作ったっす。
写真を漁っていた時、衝撃を受けたっす。
スクリーンショット。
そこには・・・・・・・・・
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途端、私は涙が流れたっす。先輩は無事っす・・・!!
私は泣きじゃくったっす。枯れ果てたはずの涙が。
グズッ・・・グスッ、
しかし、私が居る世界と、先輩が居る世界は違う事が分かったっす。
先輩はY市と言う所で大学に通っていて、そこのサークルで『秘密結社ヤルミナティー』を立ち上げたらしいっす。
ヤルミナティーには、私が描いたシンボルマークがあったっす。
先輩が、使ってくれたんすね・・・。
活動内容がオカルトや都市伝説調査なんて、先輩らしいっすね。
私は、ヤルミナティーの動画を"改めて"一気見したっす。
元のあなたさんは、全て一気見している様だったので、"改めて"。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。