第7話

 眼鏡 / 마크 
960
2023/05/23 14:00




   これが良くないことだってわかっている .

   今すぐ辞めた方がいいってことも ,
   叶わないってことも .




   でも , 私は間違いなく彼に夢中だ .



 나 
 うわあああん , もうどうしよう .. !! 
 지 성 
 지 성 
 どうしようって .. なにが .. ?? 
 나 
 今日ね今日ね , 補習があるの , !! 
 지 성 
 지 성 
 うわあ .. 勉強しないからでしょ 
 지 성 
 지 성 
 そういうの自業自得って言うんだよ 



   私の声が届いているんだろうけれど
   ちょっと失礼にイヤホンをしながら話すのはチソン .


   隣の席の奴だ .



 나 
 いや違うの , 今回私は勝利を勝ち取ったの 
 지 성 
 지 성 
 … はぁ , ?? 
 나 
 簡単なテストだった!!
 だがしかしこれをミスると先生は 
 補習だって言っていた!!
 지 성 
 지 성 
 うん .. 



   自信満々の私に
   あからさまに呆れた態度のチソン .

   そんな彼に見向きもせず私は話を続ける .




 나 
 みんなは補習をいやがる!! 
 どんなアホでも勉強する!! 
 나 
 だけどここはあえて勉強しない 
 나 
 先生と2人きりになりたいからっ , !! 
 지 성 
 지 성 
 そんなことだろうと思った 



   私の好きな人は私自身もびっくりだが
   " 先生 " なのだ .


   禁断の恋に憧れているんじゃない ,
   私の運命の人はこの人だと

   思ってしまうくらいには普通に好きなのだ .



 지 성 
 지 성 
 とりあえず気引けるといいね . 
 先生真面目だから
 나 
 … そこなんだよなあ . 



   どうやって気を引こうかなんて悩んでいるうちに
   気づけば当たりは茜色に染まっていて ,

   先生との補習の時間が迫る .



 나 
 せんせい!! 
 마 크 
 마 크 
 うわぁっ , !? や ー ちんちゃ .. 
 마 크 
 마 크 
 もう少し静かに入ってこれないの? 
 나 
 へへ , 早く会いたくて! 
 마 크 
 마 크 
 会いたいって .. 補習だからね , 一応 
 나 
 一応でしょ !! 
 마 크 
 마 크 
 はぁ .. 




   空き教室に足を踏み入れて
   先生が佇む教壇の前から二番目の席に勢いよく座る .


   先生のびっくりした顔も呆れた顔も
   申し訳ないけれど大好きだ .


   あと , その絶妙に似合ってないメガネもだいすき .





 마 크 
 마 크 
 や ー .. なんで急にこんなに点低いの? 
 마 크 
 마 크 
 こことか , 前までできてたのに ..
 受験で使うんだろ ?? しっかりしなきゃ ... 



   不思議そうな顔をして
   手元のプリントを見比べている先生 .

   当たり前だよ .
   前までしてた勉強も今回だけはしなかったんだもん

   良くない子だけど
   先生が好きなのだから今回ばかりは見逃して欲しい .



 나 
 仕方ない!急に
 わかんなくなっちゃったんですもん 
 마 크 
 마 크 
 ... ほんとに ?? 
 나 
 ほんとです! 




   文章の組み立てとかよくわかんないし
   元々英語はそんなに好きじゃない .


   でも , 前までは先生に褒めて欲しくて
   苦手な英語もいっぱい頑張って今がある


   今勉強しなくなった , っていうか ..
   わざと点を落としてるのはかまって欲しいから .



   私は子供で , 生徒だから ,
   大人である先生と交わることはない .

   ましてや真面目な先生だから , 余計に .




   なら今くらい生意気に , 先生に向き合いたかった .





 마 크 
 마 크 
 ... わかった , 教えてあげる 




   そう言うと先生は私の前の席にやってきて
   机を挟んだだけのすぐそこに座った .



 마 크 
 마 크 
 あんまり上手く教えられないけど .. 
 まず ,



   保険なんかかけちゃって ,
   なんのために先生やってるんだか .


   私に教えるためにプリントと向き合う先生 .

   思ったより長いまつ毛に ,
   こんなに近くで見ても見当たらない肌の荒れ .



   先生の声も心地よくて ,
   なんだか別世界に引き込まれているようだった .



 마 크 
 마 크 
 や ー , 聞いてるの? 
 나 
 聞いてますよ ~ !! 
 どうぞ続けてください !! 



   先生が今私の目の前だけにいて ,
   私だけと話している .


   まるで同年代のような近い距離で .



   常々この距離にいることが許されない関係なんて
   そんなもの要らないと , そんなのは嫌だと ,

   どれほど願っても ,
   先生が先生である限り無理な訳で ,




 마 크 
 마 크 
 ここ , もう一回やってみて 



   かけているメガネが下を向いているせいで
   落ちてきているのか
   縁に触れて位置を戻している .


   そんな仕草さえいいと思ってしまう .
   メガネなんかちっとも似合ってないくせに .




 마 크 
 마 크 
 あなた ... ?? 



   ボケっとしている私に
   心配そうな瞳を向ける .

   その瞳に映った私は
   なんだか悲しそうな顔をしていて ,


   胸が締め付けられた .




 나 
 先生 .. 



   どうせ今年卒業する身だ .


   先生にどう思われたってもういいのかもしれない .




   私は先生の大好きなメガネを外した .



 마 크 
 마 크 
 .. 何 , ?? 



   不思議そうな顔をする先生は
   今まで見た事ないくらい綺麗で ,

   眼鏡姿も好きだけど .
   メガネしてない方がやっぱり好きだなんて思ったり .



 나 
 あ ー ここ , ここわかんないなあ ~ 
 마 크 
 마 크 
 ... ?? 




   不思議そうに首を傾げる先生の気を
   逸らすようにプリントに指を指す .



 마 크 
 마 크 
 やぁ .. とりあえずメガネ返し , 



   諦めなきゃいけないってわかってる ,


   この恋は叶わないものだってことも , 分かってる .




   でも1回でいいから ,
   数分だけでいいから ,

   先生の , マーク先生の視界にはっきり映りたくて


   私は先生の額にキスをした .



 나 
 .. やだ 



   目をぱちぱちさせ , 何が起こったか気づいた先生は
   あわあわと顔を赤らめながら焦りだした .


   そんなにピュアなら ,
   私の純な心に頷いてくれたっていいのに .


   悔しいことに ,
   そんな先生を見て私はまた ,



   好きが溢れてしまった .




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