第10話

Reader Tiger .
874
2020/08/21 12:55















『 はあ … 』

『 なんでこんな事になっちゃったのかな 、』

















私は いつの間にか 公園に来ていた

なんでわたしが

いま ここに来ているかというと …






























遡ること 30分前 _















1年前から 付き合っている

海斗と 最近 うまくいっていない 。

ご飯を一緒に食べるのも減ったし

おはよう 、おやすみ も 言わなくなった

多分 倦怠期ってやつかな 、、って

思って ずっと我慢していた 。


















ガチャッ







































『 あっ 、おかえり 』

「 うん 」

『 ねえ 、明日さ はy ... 』

「 話なら あとからにして 、?」

『 ぁ、うん 、ご 、ごめん … 』















最近は ずっとこんな感じで 。

でも 倦怠期なんて すぐ終わるでしょ 。

大丈夫 、また仲良くできる 。








































『 か、いと 、あのさっ 、』

「 ちょっ 、俺寝るわ 、」































そう言われると こんな事なんて最近では

いつもの事なのに

私の中で 何かが 切れる音がした 。





































『 … か 』

「 ん、? 」

『 海斗のばか!!!!!!!! 』

「 はあ 、? 」

『 もう … もういい !! 知らない!!』

「 ちょっ 、!! 」


































































































泣きながら 夜道を 走った 。

走って走って 、いつの間にか 、

小さい時に よく来ていた公園に着いた 。
























































『 こんなに 遠くまで走ってたんだ … 』




























海斗とは ずっと小さい時から一緒で 。

よく 2人で この 茂みに隠れて 、

結婚式ごっこ とか してたな …

茂みの近くにある 、住宅街と公園を

繋ぐ 長い階段に 腰を下ろす 。



























『 はあ … 』

『 なんでこんな事になっちゃったのかな … 』

















わたしたち もう終わりなのかな 、

どうせ 海斗も こんな遠くまで

追いかけてこないだろうし …

今日は 近くにある お母さんの家に

泊めてもらおっかな 、そう思って

階段から 腰を上げて

重い足を 動かしながら

階段を ゆっくりと 降りていた






















『 結婚式も 、結局ごっこだったんだろうな 、笑 』





































      " それは違うよ 、?? "


























































すると 、私の 背中に誰かが 声をかけた

それはまるで 私の独り言を

聞いていたかのように 。





















































『 っ … なんで 、いるの 、? 』































そこに居たのは 本当は大好きな

あの人が ポケットに手を突っ込んで

優しく微笑んで立っていた 。
























「 だから 、ごっこのわけないでしょ ? 」

『 か、いとっ 、、』

『 ごめん … っ 』









そう言うと 抱きしめられて 、

大きな左手で 頭を撫でられた












「 なんで謝るの 、笑 」

『 だって 、っ いつも 迷惑かけて

  ばっかりだも、ん っ 』

「 そんな事ないよ 、俺もごめん 」

『 うううう ぅ … 』( 泣

「 もう 笑 泣きすぎだから 、笑 」

「 あなたは 笑ってる顔が

  一番 似合うから 、さ? 」











そう言って 、私の涙を

親指で 拭ってくれる 海斗 。


















































































「 あのさ 」

『 うん 、? 』

「 しようよ 」

「 結婚式ごっこ じゃなくて 結婚式 」

『 え、っ 、? 』

「 もう 、だからさ 、」

「 俺と 結婚 してください 」
















照れくさそうに 笑って 目を見て

急に 言われた言葉 。

私は しっかり 涙をふいて

海斗の 目を見て 言った 。





























『 はい っ !! 』










































































『 うがあ … !! 苦しい苦しい !! 』

「 俺今人生でいっちばん幸せ … 」

『 それ 私に告った時も言ってたよ ?? 』

「 じゃあ それは2番目に変えよう 、」

『 ふふっ 、なにそれ 、笑 』

「 いいのいいの 幸せなことは

  全部 あなたが関係してるから 」

『 わたしもだよ ?? 』










そのあと 少しだけ無言になり



2人で幸せを噛み締めた













































「 よし もう帰ろっか 」

『 ちょっとまって 』

「 えっ 、なに 、? 」

『 1回 滑り台滑って帰ろう 』

「 ええええ 〜 … 笑 」

『 ほら !! そんな嫌な顔しないの !! 』

「 お腹空いたもん … 笑 早く帰ろ ?? 」

『 ええ 〜 海斗のけち 〜 … 』

「 あーもうはいはい 、1回だけね ? 」

『 やったあ 〜 !! 』




























この日は ごっこが現実となった 、

人生で 1番幸せな日になりました 。

あ 、告られたのは 勿論 2番目です !! 笑




































これからも ずっとずっとよろしくね 、海斗 。

























プリ小説オーディオドラマ