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『 はあ … 』
『 なんでこんな事になっちゃったのかな 、』
私は いつの間にか 公園に来ていた
なんでわたしが
いま ここに来ているかというと …
遡ること 30分前 _
1年前から 付き合っている
海斗と 最近 うまくいっていない 。
ご飯を一緒に食べるのも減ったし
おはよう 、おやすみ も 言わなくなった
多分 倦怠期ってやつかな 、、って
思って ずっと我慢していた 。
ガチャッ
『 あっ 、おかえり 』
「 うん 」
『 ねえ 、明日さ はy ... 』
「 話なら あとからにして 、?」
『 ぁ、うん 、ご 、ごめん … 』
最近は ずっとこんな感じで 。
でも 倦怠期なんて すぐ終わるでしょ 。
大丈夫 、また仲良くできる 。
『 か、いと 、あのさっ 、』
「 ちょっ 、俺寝るわ 、」
そう言われると こんな事なんて最近では
いつもの事なのに
私の中で 何かが 切れる音がした 。
『 … か 』
「 ん、? 」
『 海斗のばか!!!!!!!! 』
「 はあ 、? 」
『 もう … もういい !! 知らない!!』
「 ちょっ 、!! 」
泣きながら 夜道を 走った 。
走って走って 、いつの間にか 、
小さい時に よく来ていた公園に着いた 。
『 こんなに 遠くまで走ってたんだ … 』
海斗とは ずっと小さい時から一緒で 。
よく 2人で この 茂みに隠れて 、
結婚式ごっこ とか してたな …
茂みの近くにある 、住宅街と公園を
繋ぐ 長い階段に 腰を下ろす 。
『 はあ … 』
『 なんでこんな事になっちゃったのかな … 』
わたしたち もう終わりなのかな 、
どうせ 海斗も こんな遠くまで
追いかけてこないだろうし …
今日は 近くにある お母さんの家に
泊めてもらおっかな 、そう思って
階段から 腰を上げて
重い足を 動かしながら
階段を ゆっくりと 降りていた
『 結婚式も 、結局ごっこだったんだろうな 、笑 』
" それは違うよ 、?? "
すると 、私の 背中に誰かが 声をかけた
それはまるで 私の独り言を
聞いていたかのように 。
『 っ … なんで 、いるの 、? 』
そこに居たのは 本当は大好きな
あの人が ポケットに手を突っ込んで
優しく微笑んで立っていた 。
「 だから 、ごっこのわけないでしょ ? 」
『 か、いとっ 、、』
『 ごめん … っ 』
そう言うと 抱きしめられて 、
大きな左手で 頭を撫でられた
「 なんで謝るの 、笑 」
『 だって 、っ いつも 迷惑かけて
ばっかりだも、ん っ 』
「 そんな事ないよ 、俺もごめん 」
『 うううう ぅ … 』( 泣
「 もう 笑 泣きすぎだから 、笑 」
「 あなたは 笑ってる顔が
一番 似合うから 、さ? 」
そう言って 、私の涙を
親指で 拭ってくれる 海斗 。
「 あのさ 」
『 うん 、? 』
「 しようよ 」
「 結婚式ごっこ じゃなくて 結婚式 」
『 え、っ 、? 』
「 もう 、だからさ 、」
「 俺と 結婚 してください 」
照れくさそうに 笑って 目を見て
急に 言われた言葉 。
私は しっかり 涙をふいて
海斗の 目を見て 言った 。
『 はい っ !! 』
『 うがあ … !! 苦しい苦しい !! 』
「 俺今人生でいっちばん幸せ … 」
『 それ 私に告った時も言ってたよ ?? 』
「 じゃあ それは2番目に変えよう 、」
『 ふふっ 、なにそれ 、笑 』
「 いいのいいの 幸せなことは
全部 あなたが関係してるから 」
『 わたしもだよ ?? 』
そのあと 少しだけ無言になり
2人で幸せを噛み締めた
「 よし もう帰ろっか 」
『 ちょっとまって 』
「 えっ 、なに 、? 」
『 1回 滑り台滑って帰ろう 』
「 ええええ 〜 … 笑 」
『 ほら !! そんな嫌な顔しないの !! 』
「 お腹空いたもん … 笑 早く帰ろ ?? 」
『 ええ 〜 海斗のけち 〜 … 』
「 あーもうはいはい 、1回だけね ? 」
『 やったあ 〜 !! 』
この日は ごっこが現実となった 、
人生で 1番幸せな日になりました 。
あ 、告られたのは 勿論 2番目です !! 笑
これからも ずっとずっとよろしくね 、海斗 。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。