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第1話

猫の死
僕はミミ。
ご主人の愛猫にして、今はもう存在しない、猫だ。


ちょっとした好奇心だった。
僕は、家の中だけで生活をしていて、外に出ることは無い。だけど、外の世界に興味があった僕はご主人の隙をついて外に出た。

いつも太陽の当たらない場所にいる僕が最初に驚いたのは外の暑さだった。

地面が焼けるように熱くて肉球が痛かったし、太陽の光によって暑さも増していく。

周りは音で満たされており、耳が良い僕にはそのどれもが辛かった。今の僕にとっては辛い場所だ。

けど、それでも僕は一度でいいから外の世界に行きたいと思って外に出たのだ。しっかりと外の世界を見よう!

其処彼処に生えてる3色の色で光るものが付いてる細長いもの。白と黒のシマシマ模様の道。物凄いスピードで走り去っていく大きい物体。お風呂場など比較にならないような広大な水溜り。それらを利用している人間たちの群れ。色々なものがあるな……


家に戻ろうと思った時にはもうヘトヘトだった。

だからだろうか、僕は接近してくる大きい物体に気付くのが少し遅れた。

気づいた時にはもう避けられない位置に迫っていて、僕は死ぬんだなぁと、察する。時間がやけにゆっくり流れる。そうか、これが走馬灯ってやつかな……

でも、そんな時間は長く続く訳がなく、次の瞬間には全身に凄まじい衝撃が来た。

地面が熱い。でも、体が急激に冷えていく感覚。もう、ダメだ。僕はそう思った。


ーーご主人、ごめんなさい。ーー


このことだけでも伝えたいと思った。それでも、残酷なことに時間だけが過ぎていく。


そして、今日、僕は死んだ。