第6話

#5
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2023/10/08 18:24






あなた
…ファンサはLIVEだけにしてください
壱馬
ふーん、ファンサ、な。


なかなか離れてくれない


どうして、ただのオタクにこんなに構ってくるのか。

壱馬くんはそういうの嫌いで絶対しないと思ってたから余計に頭が混乱する



あなた
……離して
壱馬
…こうしないとあなた見てくれないやろ、

そう言った彼の顔がすごく悲しそうなものだったことは

この時の私は分からなかった




あなた
私、梨花待たせてるから、

それだけ言って、彼の拘束を振りほどき

席へ戻った

壱馬
……


梨花
あなたーっ、おそくなーい?
あなた
ごめんごめん、混んでて
梨花
あんたも飲んでるねー、顔赤いよ
あなた
……はっ?


……絶対これはお酒のせいじゃない


そう確信した





あっーもう!!飲んで忘れよ!
あなた
梨花っ!もっと飲むよ!
梨花
珍しいね、いいよのんじゃおー!



いちいち名前をよんでドキドキする言葉をかけてくる



離れようとしてる私を引き止めてるのも

きっと貢ぐ人が居なくなってしまうから




私と彼はお金で繋がってる関係でしかない

それ以上には、なってはいけない



ファンとアーティストその距離が1番いいに決まってる


それ以上の感情も抱いてはいけない




そう強く、自分に言い聞かせた



気づけば閉店時間になっていて

店員さんに声をかけられていた


梨花はすっかり出来上がってテーブルに突っ伏して
眠ってしまっていた
あなた
あーもう、まったく、
梨花のスマホから彼氏の連絡先を探し、

電話をかけると待っていたかのようにすぐ出た

迎えをお願いして、梨花は帰宅。


……さぁ、帰るか、、、


店の外に出て歩き出そうとするが

歪んでる視界
ままならない平衡感覚


あ、無理だ

その場にしゃがみ込んだ


……そこまでは覚えてる。


そこからが問題だ

どうして自分の家じゃないベッドに寝てるのか。

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