第4話

#3
497
2023/09/23 08:17







押しに負けそうになったが押し返し、

タクシー代だけ出して貰えることになった

あなた
…なんか変な感じ
壱馬
何が?
あなた
いつもは私がお金出す側なのに、
壱馬
ふっ、いつもありがとな

そう言って彼は私の頭にぽん、と手を置いた

あなた
…特大ファンサ
壱馬
あーもー、そーゆー事でええわ


タクシーが到着し、私はそれに乗り込む
壱馬
気ぃつけて。
あなた
ありがとう、ございます、
ばたん、とドアが閉まり


窓越しに手を振る壱馬くん




……え、夢?
タクシーに揺られながら熱くなる頬を手で覆う

さっきまでは離れることしか考えてなかった頭が

次いつ会えるかな、なんて思考に変わっていた

スマホでイベントのスケジュールと自分のカレンダーを見比べ、睨めっこをする
 推しにあんなこと言われたら
会いに行く選択肢以外無いわけで。

そんなことを考えていたらあっという間に家に着き、
買ってきたものは冷蔵庫に詰めてすぐ眠りについた






梨花
あっ!あなた!
あなた
梨花、お待たせ

何とか予定を調節して来れた最終日

梨花
今日は何枚?
あなた
10、かな
梨花
え?10?なに金欠?
あなた
壱馬くん離れするの


そう言うと案の定、頭おかしくなった?なんて
言ってくる梨花
梨花
まっ、
あたしはまだ当分オタクしますけどね
あなた
できるだけお供します


イベントが始まり、
ぞろぞろと人がテントのなかに吸い込まれていく

はぁ、やっぱり来なければよかった


テントの中に入ると前にいる梨花が速攻手前にいる
翔平くんに話しかけにいった
その様子を見ていると翔平くんの後ろにいる壱馬くんとばちっ、と目が合う

私はその目を逸らしてしまった

壱馬
目逸らすな
その一言で1巡目は終了。



その後もまともに壱馬くんを見ることが出来ず、

あっという間にラスト1枚

せっかく来たんだし、最後くらい、話したい。
壱馬くんの目の前に来て出てきた言葉は
あなた
ごめんね


その四文字だった

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