第5話

#4
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2023/10/04 15:05








はぁ~、もう、私のバカ

なにがごめんねよ


沢山ループしている梨花をソファーに座って待っていた

壱馬くんと話さなすぎて
陣くんに喧嘩したん?なんて心配までされちゃって。

追加、しようかなぁ、、


なんて考えているとCD販売をもうすぐ終えるとの
アナウンスが聞こえた
あなた
1枚だけ、うん、そうしよう
1人そう呟き1枚購入して列に並んだ






テントに入る直前、深呼吸をして中に入る
あなた
…よし、

真ん中より奥にいる彼はまだ私には気づいてない様子
手前にいる翔平くんが気づき、壱馬くんの肩を叩く

ああ、もう、翔平くん、余計なことを……


壱馬
っ、あなた、
あなた
1枚だけ追加した
壱馬
ありがと、またきてな、絶対。


"絶対"

力強い言葉だった


再びイスに座り梨花を待つ
さっきの壱馬くんの顔が頭から離れない

こんなドキドキするなんて久しぶりすぎて

頭が追いつかない


アーティスト川村壱馬の沼は
そう簡単に抜け出せるものではなかったようだ


そんなことを考えている間も



『ねぇあれ、壱馬の__』


『え?ループしてないの?もしや降りた?』





そんなコソコソした会話が聞こえてくる
……聞こえてるっつーの。


梨花
あなた、お待たせ!
待ち始めて1時間くらいで梨花のお戻り


翔平優勝だった~、なんて言いながら
今日の話を聞かせてくれる

梨花
さて、今日はどうしよっか
あなた
今日は飲み尽したいかも

打ち上げのお店をスマホで軽く調べ

いい感じの居酒屋に2人で入る


相当楽しかったのか
思ったより梨花のお酒の進むスピードが早かった
梨花
それでね、翔平がねぇ
あなた
はいはい、
いつまで聞かされるんだ、この惚気
一旦席を外し、御手洗に向かった


鏡で軽く髪を整え、御手洗を出る
だいぶお酒も回ってたみたいで足元がおぼついた

あなた
っと、
真っ直ぐ歩けなくて壁に寄りかかった


危な、と横から耳を通る心地よい声
あなた
……は、?
壱馬
は?、はこっちのセリフやねん、
そんなにふらつくまで飲んで……
壱馬
あと、俺の事無視したし

あなた
なん…で

今日、シート越しに見たまんまの彼が

私の横にシート無しで立っていた
壱馬
…俺、結構悲しかったんやけど

気づいた時には壁と壱馬くんに挟まれていた
顔の横には腕があり、目の前に彼の顔面

あなた
…私以外にも、あなたを応援してくれてるヒトは星の数いるでしょ
壱馬
それでもあなたは1人だけやん


またそうやって私をからかう

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