「お姉ちゃんだけずるい!」
「お姉ちゃんだけなんで…くんと!」
「あんたはお姉ちゃんなんだから…に譲って」
「消えて。お姉ちゃん」
そんな誰の記憶かも分からない記憶を頭が過ぎり、目を覚ます。
保健室の先生「起きた?」
あなた「あ…はい。えーっと、ここは?」
保健室の先生「あなたの名字さんは授業中に倒れて、保健室に運んできてくれたの」
キーンコーンカーンコーン
ちょうどチャイムが鳴った
あなた「今、何限ですか?」
保健室の先生「今はもう帰りのホームルームが始まる時間ね」
ガラッと開く音がする
もふ「あなた、起きました!?」
保健室の先生「起きてるわよ」
あなた「あ、もふくん…」
もふ「大丈夫!?」
と焦りながら私の額を触る
もふ「熱は無いね大丈夫?」
あなた「大丈夫だよ!」
もふ「どうしていきなり倒れたの!?」
あなた「貧血かなぁ…?」
分からない…なんで倒れたんだろう
保健室の先生「紫野くんは運んできてくれたのよ」
もふ「ちょっ…!」
顔を真っ赤にするもふくん。
あなた「そ、そうなの!?」
もふ「違くはないけど…」
あなた「ご、ごめん!!重かったよね!?汗かいた後だから臭かった!?」
もふ「そんな事ないから!重くもない!軽すぎ!!のあさんに頼んでご飯の量増やしてもらうから」
あなた「え!?今の量でも精一杯なのに!!」
もふ「軽すぎだから!1日3食ごはん、3食お菓子!!のあさんも同じように生活してるし」
あなた「うぅ…はい」
保健室の先生「ほら、チャイム鳴るわよ。早く行きなさい」
もふ「ほんとだ。いくよあなた」
あなた「う、うん」
もふくんはベッドに座っている私に手を差し出し引き上げる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。