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第16話

全ての始まり
婭璃子に頼まれて、買い物に行く事になった。
スーパーまで、学校の横を通る。嫌気がさした。
そういえば倖、大丈夫かな。数日家に帰ってきていない。
歩いていると、学校が見えてきた。
いつもの学校も3人揃わないと楽しくない。
早く、帰ってきてよ。





その時、学校の屋上から人が落ちた。
頭を下にして、落ちていく。




目が合った。




白い肌に真っ黒の髪、細い体。




無意識に名前を呼んだ瞬間、その人は地面に叩きつけられた。




足元に広がる生温い液体




横たわる身体




信じられなかった。




信じたくなかった。




その遺体が倖だなんて。
声は出ないし、焦点は合わない。

気づけば私は倖を抱いて、元来た道を走り出した。

なるべく人気の少ない道を通り、家へと帰る。

婭璃子は出かけているようで、家の中には誰もいなかった。

急いで点滴の用意を持ってきて、倖に刺す。
理科好きの倖はホルマリンを持っていたので家にあった。

次にベッドの下に入れている衣装ケースを空にして、そこに白い布を敷く。
倖に付いた血液を綺麗に拭き、点滴が終わるとケースの中に入れた。




倖を絶対に火葬させない方法。
大切な人を失わない方法。





証拠どころか遺体を何処かにやって仕舞えばいい。





自分に付いた血液は全て洗濯、風呂に入り、匂いも落とす。





全ての後始末が終わった時、丁度婭璃子が帰ってきた。





婭璃子にはまだ言わないでおこう。





つい最近、婭璃子を養子として引き取ると言ってきた家族の父が警察官だと言っていた記憶がある。言わない方がいい。全てがわかったときに話そう。





生憎何故倖が自殺したのかわからない。





ただ、涙だけが溢れそうで婭璃子が帰って来ると、堤防が壊れたように涙が流れた。





急に泣きだした私に驚き、背を撫でる婭璃子は困惑していた。






嫌だ。逝かないでよ。私を置いていかないで。





まだ、私は伝えれてない。






私は君のこと_________。






僕も____だよ。









その声が聞こえた瞬間、私は意識を失い、次に目が覚めたときには今まで何故泣いていたのか分からなくなった。

















【 END 】