無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第8話

終止符
「……倖の仇、とったかな。」

「とったと思うよ。全部、終わった。」

「やっとだね。私、疲れたよ笑…もう家帰るね。」

「うん!お疲れ様、爽夏。」

「婭璃子こそ。お疲れ様。」







家に帰り、床に座り込んだ。
終わった。全部、できたんだ。仇、取れた。
笑みが零れる。

「…結局、気づかれなかったね。」

ベッドの下から大きめの衣装ケースを取り出し、蓋を開けた。
中に入っていたのは、男の子。人形のように肌が白い。

「ごめん、時間かかったね。すぐに行くから。」

机の引き出しから取り出したのは点滴の袋と針。
自分の腕に刺し、布団の上に寝転んだ。


これで、おしまい。





















あーもう!さっき終わったって言ったのに家に来いって何なのよ爽夏は…。


爽夏の家の扉を開けると、蓋の開いた衣装ケースと[HCHO 40%]と書いてある点滴の袋を腕に刺して布団の上に倒れている爽夏が見えた。

「最期の言葉も無しにお別れなの?さくっと逝っちゃうのやめてよー…。」

見ると爽夏に刺さっている点滴の袋はもう無くなっていたので針を抜き、新しい針に変える。自分の腕に刺し、爽夏を衣装ケースの中に入れ、自分も入る。どこかのスイッチを押すと、自動的にまたベッドの下に戻った。











こうして、私たち兄弟3人は一緒になった。

これでずっと一緒。


絶対離れないよ。





























『速報です。23年前、行方不明になっていた雨宮爽夏さん、花心 婭璃子さん、織瀬 倖くんが、雨宮 爽夏さんのベッドの下の衣装ケースの中から見つかりました。遺体はとても綺麗な状態で、全て23年前のものとは思えません。警察によりますと、司法解剖の結果、体内にホルマリンが打たれたとのことです___ 』