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第11話

再来
「ちょ、倖っ!?手痛い…。」

「あ、ごめん…。」

「ちょっと倖!爽夏!いきなり走らないでよ!私置いていかれたじゃん!」

「…自分の家族をあんな風に言われて…無視できなかった。ごめん。初めて人に手出した…。」

「やっと倖の殴りを見れたよ。可愛かった…ふふ。」

「ば、バカにしてるでしょ!」

「してないよー」

「まぁでも倖は初めて手出したから先生に怒られることはないよ。大丈夫。」

「そうかなぁ…。」

「ほら、早く帰ろ?今日はパスタにしよっかなぁ〜。」

「ジェノベーゼ希望。」

「爽夏、すごく難易度高いところ選んだね…。無理。」

「ミートソース!!茄子も入れる!」

「それなら作れる!材料買って帰るよ〜。」

「「はーい」」






*ー*ー*ー*ー*






次の日、婭璃子や爽夏と別れて教室に行くと机の上に画鋲が上向きに置いてあった。一個どころでは無い数に、自分は衝撃を受けた。あぁ、また虐められるんだ。きっと次は…

『おーい織瀬〜。ちょっとこっち来い。』

廊下から呼ぶクラスの男子複数名の声。此奴、昨日突き飛ばしたメンバーの女子の彼氏2人とファン3人だな。と、男子更衣室に連れていかれた。
ここにはシャワーもある便利なところ。
その時、シャワー室に押し込まれ水をかけたれた。制服のまま。
予想通りだ。中学の頃と同じ。

『なぁ織瀬。お前昨日俺の彼女に手出したんだろ。彼奴から聞いたぞ。』

「…それは僕の友達を貴方の彼女が悪く言ったからだろ。」

『お前の友達もお人形さんなんだろ?お前自体が人形だからなっ!』

溝に拳の一撃が入る。あまりの苦しさに咳き込む。

「…っ」

『なんだよその目。手出したのはお前だろ?』

そして他の奴も蹴りや拳を僕の体に喰らわせた。
口の中が血の味がする。痛い。

『あ、悪く言われる友達の人形も悪いのか。よし、あとで連れて来よ。』

『女子だったら縛ろうぜ。』

『いいな。』

「!!」

反射的に攻撃してきた足を受け止め、その主の胸倉を掴んだ。

「…僕の家族に何かしたら容赦しないからな。」

『はっ。容赦しないって容赦してもしなくても人形のお前に力なんてないだろ。』

『てゆうか家族ってなんだよ。 友達なんだろ?』

と胸倉を掴んでた人の親足が音を立てて折れた。僕が親指に全体重をかけて乗ったのだ。叫び声を上げたが、残念ながらシャワー室は奥の方で外まで聞こえなかった。

「…わかった?」

虐めてきていた男子たちは顔を真っ青にして更衣室から出て行った。
自分も教室に戻りたかったけど、こんな水に濡れたままなのは駄目だと思い家にそのまま帰ることにした。自転車で帰れば10分もしない近所なのですぐ帰られる。

風邪を引く前に家に帰って風呂にでも入ろうと、髪から滴る水を絞り、帰路を急いだ。