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第5話

やぁ、僕の名前分かったの?



うん。織瀬 倖 。私の仲が良かった人。



思い出してくれたの?



婭璃子に聞いた。私には…記憶がない。



そうだと思ったよ。その記憶を思い出させるのと本当のことを言うために僕はここにいるんだから。



本当のこと?



…僕のこと、何処まで覚えてる?



正直…見たこともない。ごめんなさい。



これは重症だね…。それじゃあ、僕のこと思い出そうとした時何か違和感とかなかった?



…違和感…。そういえば思い出そうとするのを脳が拒絶していたような気がする。



…爽夏。もしかして昔に無理に忘れようとした人とかいる?



…無理に…忘れようとした人…。



それか、大切な人が目の前で死んじゃったりしたとか…。



その瞬間、私の心臓が跳ねた。
視界が揺らぐ。フラッシュバックするあの日の光景。
息が出来ない。苦しい。辛い。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。



ごめん、嫌なこと思い出させた…。



倖は慌てて私の背中を撫でた。
その手が暖かくて、何故か懐かしくて、私は意識を手放した。






















目を覚まして、1番最初に感じたのは猛烈な吐き気。
その理由は私の中の記憶が蘇ろうとしているから。
思い出したくない心と思い出したい心がぶつかって吐き気が生まれていた。

しんどい。気持ち悪い。頭が痛い。



『…倖。何で私をーーー』



嫌だ。



『___僕たち、ずっと一緒だね!___』



思い出したくない。



『___倖なんて…嫌い____』



嫌だ!ごめんなさい。許して。








苦痛に耐えきったとき、頭の中に記憶が流れた。
記憶の中にいたのは倖。

満面の笑みで笑っている姿。

泣きじゃくっている姿。

微笑んでいる姿。

呆然と空を見ている姿。

そして、

血だらけで地面に横たわっている姿。

たくさんあった。

「あの時」の記憶もあった。
あの夢のとおり、肌の白い人形のような男の子。

私の、親友。

「思い…出した…。」

急いで私は携帯を取り出し、婭璃子に電話した。