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第12話

先生
「ただいま〜。」

「あれ?倖、先帰ってたんだ。」

学校が終わって爽夏と婭璃子が帰ってきた。
何も知らない2人はスーパーで夜ご飯の買い出しをして帰ってきたみたいだ。これでいい。この2人に言うと復讐しに行くだろう。これ以上迷惑をかけたくない。

「おかえり。夜ご飯何にするの?」

「蕎麦にしようかなって思ってるよ。」

「つゆ作るわ。」

「僕、麺茹でる!」

「ありがと。私やることないじゃん!」

「婭璃子はゆっくりしときなよ。今日は疲れたでしょ?」

「うん。ちょっと寝る〜。」

よかった。2人とも知らないみたい。

「倖、ほら茹でて。」

「うん!」

鍋を用意してお湯を沸かす。
3人前の蕎麦を冷蔵庫から出してきてお湯の中に入れた。
今日僕のこと虐めた奴ら、こんなお湯の中にぶち込めたらなぁ…。
親指折っただけじゃ駄目だ。彼奴らはまた仕返しをしてくる。
なんなら今度はクラスぐるみで来るかもなぁ…。

「倖!お湯溢れる!」

「あ、やば!」








「大丈夫?倖。火傷してない?」

「大丈夫だよ、婭璃子。溢れてはないから。爽夏が気づいてくれたし。」

「考え事してたでしょ。」

「…してた…えへへ……」

爽夏は、ため息をついて蕎麦を啜った。
バレないようにしないとな。
絶対自分で解決する。







*ー*ー*ー*ー*







しばらくは虐めは無かった。何もなく、一ヶ月が過ぎた。ただ、僕は少し高校生を舐めていたかもしれない。やはり成長するにつれて賢くなることを感じた。あの男子群はクラスの生徒全員を仲間につけ、なんと担任の先生も味方にしてしまったのだ。僕の担任の先生は僕に対して何故かとても優しく、よく見てくれている人だった。

「織瀬。今日時間あるか?」

「はい。大丈夫ですよ。」

「最近顔色がよくないみたいだから話を聞こうと思ったんだか、今日は教室が借りれないみたいでな…。だから…私の家に来ないか?」

「…あの…それはいいのですか?」

「織瀬なら大丈夫だ。いいか?」

「…えっと…ちょっとそれは…あの…」

と、急に手首を掴まれ引っ張られた。

「せ、先生っ!ちょっ…。」

学校の玄関前まで連れていかれ、駐めてあった車に強引に乗せられた。

「…逃げようとか思うなよ、織瀬。」

「っ……!?」

これ…誘拐…!?背中に冷や汗が伝う。
もう…駄目…爽夏と婭璃子に助けを…

「小学校から仲良いんだな、雨宮と花心。でも、助けを求めようとしたって無駄だぞ。俺だって必死なんだよ。だから全て隠蔽だ。こういうことをしているのはクラス内しか知らない。」

「…何がしたいんですか。」

「んー…言うこと聞かなかった罰?」

「聞かなかったってそれは先生が!」

と、車が動き出した。

「何処に連れて行く気ですか。」

「言ってんだろ、家だよ。」







30分ほどであるアパートに着いた。
少し古く、二階建てのボロいアパートだ。
また腕を掴まれ、部屋に入れられた。

「今日から一カ月、ここで過ごせ。」

「え…!?そんな!」

「お前には身寄りがないんだろ?一カ月だけ面倒見てやるよ。」

そっか。学校内では僕は一人暮らし設定なんだ…。
すると、突然先生は手錠を出し僕の腕につけた。そして、手錠を引っ張り個室まで連れて行かれた。

「今日からここが部屋だ。」

手錠はシングルベッドの柱に固定され、動けない。

「あと、この部屋は防音だからどれだけ大声で叫んでも外には聞こえないから。」

「なんで…こんなこと…。」

「楽しいからに決まってんだろ。」






この日から僕の地獄のような一カ月が始まった。