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第2話

あぁ、暑い。
夏は嫌いだ。

じりじりと焼き付けるような太陽。
五月蝿い運動部の声。
駅前にいるリア充たち。
全てが鬱陶しい。

リア充たちを横目に睨まながら駅のホームへ行き、スマホの電源を入れる。今日もTwitterではみんな暑いとかしか言っていない。暇人か。
まぁ、現実よりもネットの方がすごしやすいんだけどね。楽だし。

イヤホンを付けて周りの騒音を掻き消す。
イヤホンは周りと壁を作るためのもの。
本当に嫌なんだ。
こんな現実なんて。
消えてしまえばいいのに。

爽夏そうかー!」

親友: 婭璃子ありすの声がした。
急いで階段を降りてきて私の前に立つ。
仕方なしにイヤホンの片耳を取った。

「どうしたの、そんな走ってきて。」

「爽夏が見えたから!!」

「そんな大声で名前を呼ばなくてもよくない?」

「だってイヤホンしてたもん!」

「はいはい」

こいつはまじで面倒くさい。
小学校から一緒の親友だから許せるけど。
2番目に信頼できる人かな。

「一緒に帰ろ?爽夏。」

「いいけど」

そうして電車に乗った。



















「爽夏ってさ、無愛想だよね。」

うん。知ってた。自覚してるよ、そんなこと。

「でも、そんな爽夏でも私は好きだよ。」

「私は百合じゃないから無理。」

「そういうことじゃなくてー!」

ため息がでるよ、本当に。

「ため息つかないで〜…」

あ、出てた。

「…あいつが消えてから、変わったね。」

「……」

「ちゃんと話してね。いつか。」

「…気が向いたら。」

「絶対気が向かないじゃん!」






「じゃあね。また明日!」

「うん。また明日。」

そう言って婭璃子とは別れた。


話してた“あいつ”って誰だろ…。
大切な人だったような。
消えたってどういうこと…?
記憶の奥底に眠っているような、そうでないような。
変な感じ。
とにかくもう疲れた。
早く寝よう。