第21話

何事か?
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2018/06/30 16:03
あなたは話を終え、勇気は帰った。
神楽坂尚登(店長)
大丈夫だった?
あなた

うん、心配してくれてありがとう。
あ、明日出掛けるね。泊まりで。

神楽坂尚登(店長)
え、まさかアイツと?
あなた

うん。
変な意味じゃなくて、本城さんのとこに行こうってなって。

神楽坂尚登(店長)
は?なんで!
あなた

私、分からないの。
本城さんは誰が見ても完璧だと思う人なのに私にばっかり執着して、なんか理由があるんじゃないかなと思って。

神楽坂尚登(店長)
そんな、ただプライドが高くて振られたのが許せなかっただけじゃないのか?
あなた

そういうことじゃないと思う。

神楽坂尚登(店長)
何でそんなに酷いことしてきた相手をかばえるんだよ。
あなた

…それは、分かんない。

神楽坂尚登(店長)
まさかまだアイツのこと…
あなた

それは違うよ、私は尚登のことだけが好きなんだから。

あなたは尚登の疑いの目が怖く、少し震えながら答えた。
神楽坂尚登(店長)
あ、ごめん、怖がらせちゃったな。
いいよ、明日行って。
あなた

ありがと。

神楽坂尚登(店長)
だけど、なんかあったらちゃんと俺に連絡しろよ。
あなた

うん。

神楽坂尚登(店長)
俺はここで待ってるから。
あなた

うん、待ってて。

2人は微笑み、キスをした。


―次の日―
あなた

じゃあ行くね。

神楽坂尚登(店長)
おう、気をつけてな。
あなた

バイバイ!

神楽坂尚登(店長)
あ、勇気!
永田勇気
はいっ!
神楽坂尚登(店長)
お前のこと信じてるし、もし何かあったら俺はすぐには行けないから、その間はお前が守ってくれよ。
永田勇気
わかりました!
あなた

勇気?なにしてんの行くよー!

永田勇気
あっうん!
じゃあ行きますね。
神楽坂尚登(店長)
あぁ。
あなたは蓮の家が近づくたびに緊張感が押し寄せてくる。
あなた

勇気さ、もし…もしだよ?
本城さんに何かあったら…

永田勇気
あなた、大丈夫だよ。
だって俺がいるんだから。
あなた

私に酷いことしたくせに信用できるか!

永田勇気
それ言われるとなんも言えないよ!
2人は楽しそうに笑った。
2人は蓮の家つまり前に同棲していたマンションへと着いた。
勇気はインターホンへと手を掛けた。
永田勇気
大丈夫?
あなた

うん…

永田勇気
じゃあ押すよ。
ピンポーン
その後の応答はなかなか来ない。
あなた

えっ…

ピンポーン

勇気は急いでもう1度押した。
永田勇気
…おかしいな。
あなた

待っ…てっ……

あなたは変なことを考えてしまう。
永田勇気
大丈夫だって、ちょっと出掛けてんのかも知んないし!
あなた

そうかな?

永田勇気
うん、でも一応で鍵もらってくる?
あなた

えっ貰えんの?

永田勇気
もちろん、俺の美貌でね!
あなた

自慢かよ。

そして、勇気は見事に鍵を入手出来た。
永田勇気
行くよ。
あなた

うん。

勇気は先に前に出て、鍵で蓮の部屋を開けた。

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