第10話

悲劇
1,879
2018/03/24 09:18
あなた

んっ…

あなたは目を覚ました。
が、起き上がろうすると金具がぶつかり合う音と腕に痛みがあった。
あなた

えっ!?

そこに目をやると私は手錠で腕を固定され動けない状態にいた。
永田勇気
起きた?あなた。
勇気がいつもの笑顔でやってくる。
それがまた怖さを感じさせる。
あなた

勇気…これどういうこと?

永田勇気
ふふふっ、やっと…
やっと!俺のモノになったよ。
勇気は不敵な笑みを浮かべながらあなたの上に乗った。
あなた

な…んでっ…

永田勇気
何で?そんなのお前のことを愛してるからだよ。あなただって俺のこと好きだろ?
あなた

やだっ…こんな勇気のこと、私好きじゃない!!!

永田勇気
うるせぇなー!
勇気は無理やり唇を奪った。
あなた

んっふっ!いっ…や!

永田勇気
嫌がる顔もまたそそられんなー笑
あなたは泣きながら、勇気のことをぐっとにらんだ。
永田勇気
お前はこれからずっと俺の性欲処理だかんな。
あなた

えっ…

そう言って、勇気は会社に向った。
[あなた] 結局私はまた同じことを繰り返すんだな…
もう今回ばかりは助かんない。
─3日後─

[あなた] もうどれくらい経っただろう…
有休はまだあんのかな?そんなこともどうでもいいや笑

あなたは勇気からしっかりとご飯を貰っていた。ただし、勇気と抱き合うことでのご褒美でしか貰え無い。

[あなた] お腹空いたな…
誰か、誰か、誰か助けて。

ブーブー
ベッドのすぐ横にあるあなたの携帯の音が鳴っている。
あなたは携帯の画面を必死に見に行った。
あなた

えっ…

その画面には
“本城蓮”
と書いてあった。
あなた

はぁ、はぁ…
助けてっ。

あなたは必死に画面をスライドさせた。
本城蓮
もしもし、あなたか?
あなた

本城さん、助けて!
お願い!

本城蓮
えっ!どうした?何があった?
あなた

私、勇気に捕まってて動けないの。

本城蓮
そんなっ…
とりあえず助けに行くから、ソイツの家の住所教えてくれ。
あなた

ありがと…
今から住所言うね!

それからしばらくして家の鍵が空いた。
本城蓮
あなたっ!!!
どこにいる!?
あなた

本城さん!!!本城さん!!!

本城蓮
あなたっ!
今から助けるかんなっ!
蓮はあなたの手首についている手錠をリビングにおいてあった鍵を使ってとった。
あなたは嬉しくて涙が止まらない。
あなた

ありがと…

本城蓮
あなたが無事で本当に良かった!
2人は抱きしめあった。
本城蓮
よしっ逃げるぞ。
蓮はあなたをお姫様抱っこして、走って逃げた。
そんな蓮を見て嬉しい気持ちになった。

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