あなたは目を覚ました。
が、起き上がろうすると金具がぶつかり合う音と腕に痛みがあった。
そこに目をやると私は手錠で腕を固定され動けない状態にいた。
勇気がいつもの笑顔でやってくる。
それがまた怖さを感じさせる。
勇気は不敵な笑みを浮かべながらあなたの上に乗った。
勇気は無理やり唇を奪った。
あなたは泣きながら、勇気のことをぐっとにらんだ。
そう言って、勇気は会社に向った。
[あなた] 結局私はまた同じことを繰り返すんだな…
もう今回ばかりは助かんない。
─3日後─
[あなた] もうどれくらい経っただろう…
有休はまだあんのかな?そんなこともどうでもいいや笑
あなたは勇気からしっかりとご飯を貰っていた。ただし、勇気と抱き合うことでのご褒美でしか貰え無い。
[あなた] お腹空いたな…
誰か、誰か、誰か助けて。
ブーブー
ベッドのすぐ横にあるあなたの携帯の音が鳴っている。
あなたは携帯の画面を必死に見に行った。
その画面には
“本城蓮”
と書いてあった。
あなたは必死に画面をスライドさせた。
それからしばらくして家の鍵が空いた。
蓮はあなたの手首についている手錠をリビングにおいてあった鍵を使ってとった。
あなたは嬉しくて涙が止まらない。
2人は抱きしめあった。
蓮はあなたをお姫様抱っこして、走って逃げた。
そんな蓮を見て嬉しい気持ちになった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。