へ〜、演劇発表会か...。
酒の肴じゃあるまいし。
さ〜ね〜。
...何とかするだろ、ね。
何気にちょっと楽しみだわ。
冗談冗談。
...カエデ強。
誰やんのさ。
.....おい。
んな事言っても、無理だって...。
え?
杉野、舞い上がっちゃって。
へ〜...。
ま、いっちょやりますか。
『おじいさんの目の色が変わりました。瞬時にして、この桃の価値を悟ったからです』
『離婚届です』
中の人↓
『弁護士です』
『おばあさんへの30年にわたる暴言や暴力。生活費もずいぶん前から入れておらず、証拠も全て揃っていました』
『おじいさんに裁判で勝ち目はありませんでした』
『恫喝に雇った村の男達は...警察に連れて行かれました』
『おばあさんは、新居に桃を持って帰りました』
『まるで命が洗濯されたような晴れやかな気持ち。
おばあさんの人生は、桃とともに今始まったのです』
『犬、サル、キジです』
『どうやら彼は人を襲う訓練をしているようです。畜生共は団子をもらって無邪気に従っているだけです』
『邪悪なのは財産欲にまみれたおじいさんだけ。鬼ヶ島は...私達人間の心の中にあるのかもしれません』
『生まれてくる桃の子にも...いつか鬼が宿るのでしょうか...』
完
やっぱ、E組最高だ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。