第11話

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2019/06/09 09:52
母「久しぶりねーいらっしゃい、お茶してく?」
横山「あ、借りてた漫画返しに来ただけなんで大丈夫です、」
母「そんなこと言わずに~あなたったら高校んこと全然話してくれないんだもん、聞きたいわー」
うっ..「先生に片想いしてました」とかいえない
ってかこのままだと横山言いかねないんじゃ..
やばい、それはなんとしてでも阻止しないと!!
『お母さん!ちょっと私、横山と散歩してくるね!』
そういってコートだけつかんで家を飛び出す
横山は一瞬慌てて
お母さんに「すいません、またお邪魔します」って
声だけかけてついてきた
夜はもうすっかり更けていて
辺りは静かだった
二人だけでならんであるくとか
意外と久々で会話に困る
何の話しよ..
横山「大丈夫やったん?出てきて」
『あ、大丈夫だよ、何だかんだ言って娘のことは信じてくれる親だから笑』
横山「ええな、お母さん」
少しだけ寂しそうにそう呟く横山
...
また無言の時間が続いて
二人の間に初夏の風だけが通りすぎていった
『そーだ、信ちゃんと鈴華が付き合うことになったってしっとった?』
横山「ああ、雛に聞いたわ」
『えっ聞いたん?いつ!?』
横山「えっと..ついさっき?LINEで」
『なんだ、驚くかと思ったんに』
横山「てか、見てたら分かるやろ」
『うぇぇぇ!?知ってたの?』
横山「逆にお前知らんかったん!?笑」
まさか
あの横山が←
気づいてたなんて!!
横山「普通わかるやろ笑」
『ガキに言われたないわ』
横山「お前の方がガキなんちゃう?」
『んなことないって笑』
横山「人にガキとか言う方がガキやん」
『それ言うたら今横山二回言うたからもっとガキやん』
横山『「www」』
同時に吹き出す
『あほくさw』
横山「言い出したのお前やんけw」
目に軽く涙を浮かべて笑う横山
そんな姿見てたらさっきまで心に引っ掛かっていたモヤモヤもどっかにいってしまった

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