ーーーー次の日ーーーー
俺は、仕事のために、楽屋についた。
楽屋に着くとため息ばかり着いてしまう。
俺は正しかったんだろうか。
いや、間違ってる。
それぐらい、分かってる。
自分が最低なことしてるのも、
自分勝手なことしてるのも、
あなたを自分で傷つけていることも。
あなたを守るって言っておきながら、
逆に俺はあなたを傷つけている。
こんなの、彼氏も、親友も失格じゃん。
ガチャッ
俺はその言葉を聞いた瞬間、涙がとまらなくなった。
涙を手で拭いても拭いても、涙は止まらない。
ああ。この涙の意味が分かった....
それは、
" 罪悪感 "
自分。メンバー。浮所。
そしてなにより、あなたと廉くんへの " 罪悪感 " だった。
もう、全て浮所に話そう。
罪悪感はきっと消えないけど.....こいつなら、なにかしてくれる........
俺はなぜだかそう思ってしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。