雄登side
ーーーー雄登の家ーーーー
俺、最低だ。
あなたは記憶喪失で大変なのに。
廉くんもあなたのために色々頑張ってたのに.......
あなたになんであんなこと言ったんだろ。
でも、あなたがいなくなったら、本当に誰もいなくなる。
俺にはあなたしかいなくて、俺のことを唯一わかってくれるのに......
お願いだから、俺の前から消えないで........
俺を1人にしないで.......
でも、俺がそう思ってあなたに伝えるたび、
廉くんやキンプリの皆さんに迷惑かけてる......
わかってる。
わかってるけど......
あなたがいないと........
俺はダメなのに........
この選択はあってるの??........
もう、正解なんか分かんねえよ...........
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!