無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

945
2021/11/07

第18話

結婚の知らせ
アラン
アラン
そうか。今日は流星群だったな
そういや城のやつらも騒いでいた
私を離し、空を見上げたアラン様は、未だに夜空を泳ぐ無数の流星に目を細めた。
ソフィア
ソフィア
こんなにたくさんの流星、
初めて見ました
アラン
アラン
俺も初めてだ。
さっき、何を願っていたんだ?
ソフィア
ソフィア
そ、それは⋯⋯
”アラン様に会いたい"と星に願ったことなんて、本人に言えるわけがない。

だけどアラン様の瞳は真っすぐ私を見据えていて、どうやら逃がしてくれる気はなさそうだ。
アラン
アラン
俺以外のことか?
ソフィア
ソフィア
……え?
アラン
アラン
俺はソフィアを見つけるまでずっと、
"ソフィアに会いたい"と願っていた。
と言っても、ここに来るまでは
流星群にも気づかないほど
おまえを探すのに夢中だったけどな
ソフィア
ソフィア
……アラン様、
アラン様の言葉に舞い上がってしまいそうになる。

もしかしたら、アラン様も私のことを想ってくれているんじゃないかと錯覚してしまうほど。
こんなにも優しい瞳で、私と同じことを願ってくれていたなんて。
ソフィア
ソフィア
あの、すみません……!
勝手に仕事を投げ出したりして
アラン
アラン
そのことなら構わない。
ソフィアの大事な人が、
体調を崩しているとルイから聞いた。
ソフィアらしい選択だと思った
ソフィア
ソフィア
……ありがとうございます。
あの、私がいない間、
アラン様のお世話はどなたか他に、
アラン
アラン
いや、俺はもう
ソフィア以外を傍に置くつもりはない
ソフィア
ソフィア
……え?
アラン
アラン
お前は、自分に
代わりがきくと思っていたのか?
ソフィア
ソフィア
それは……世話役のお仕事は、
これまでにも優秀な方が
いらっしゃったでしょうし、
アラン様お一人で過ごされるより、他の方に
アラン
アラン
俺はもう
ソフィア以外を傍に置くつもりはない
二度も言わせるな
真剣な瞳、真剣な声、真剣な顔。
ドクン、ドクンと加速していく鼓動のせいで胸が苦しい。
ソフィア
ソフィア
そ、それは、
どういう意味でしょう⋯⋯
アラン
アラン
いつも一生懸命で、無邪気で、
前向きなソフィアといると、
これまで知らなかった
北部の豊かさを感じることができた。
おまえとならこの国を変えていける
ソフィア
ソフィア
……?
アラン
アラン
……初めはそう思っていた。
この国のために、
ソフィアの考え方や行動が助けになると。
だが今は国王としてではなく……
一人の男として、おまえが愛おしい
アラン
アラン
この国を変えるためだけではなく、
俺のために、俺の傍にいて欲しい
ソフィア
ソフィア
…… もう私以外を
傍に置くつもりはないって、
私の言葉にゆっくりと頷くアラン様。

同じ気持ちだと思ってもいいんだろうか。

相手はこの国の若き国王様。
国のためを思うなら、私みたいな人間が近づいていい人じゃない。
アラン
アラン
看病にはあとどのくらいかかる?
ソフィア
ソフィア
……えっと、もうだいぶ良くなったので、
日常生活に戻るにはあと3日ほどあれば
アラン
アラン
そうか。
俺も片づけたい問題があるからちょうどいい。
3日後、また迎えに来る。
それまで毎日、俺のことを考えて過ごすように
"いいな?"と、不敵に微笑むアラン様に小さく頷く。

これから、この恋の行方に何が待っていても、私はこの人を想い抜こうと誓った。
***

───3日後。
ドロシー
ソフィア、この1週間、
本当に助かったわ。ありがとう
ソフィア
ソフィア
私の方こそ、
ドロシーおばあちゃんと過ごした1週間、
小さいころを思い出してとても楽しかった。
あんまり無理しちゃダメだよ
ドロシーおばあちゃんはすっかり快復して、今日はいよいよお城へと戻る日。

アラン様に会えるのは楽しみだけれど、ドロシーおばあちゃんと離れるのはとっても寂しい。
ドロシー
あら、お迎えが来たんじゃない?
外からドタドタと足音が聞こえて、ドロシーおばあちゃんと2人でドアへ視線を向けた時、
ルイ
ルイ
ソフィア!!!
ソフィア
ソフィア
……ルイ?
ドロシー
どうしたの
そんなに慌てて……
勢いよくドアを開けて飛び込んできたのは、アラン様……ではなく、ルイだった。
ルイ
ルイ
陛下の……
アラン様のご結婚が決まった!
ソフィア
ソフィア
───っ、
小さく揺れた心臓。
だけど、不思議と気持ちはブレなかった。
ルイ
ルイ
ソフィア……!
もし、陛下を想ってるなら諦めろ
……これが陛下の出した答えだ
ソフィア
ソフィア
もし、そうだとしても
アラン様の口から聞くまで
私はアラン様を信じてる
───あの日くれた言葉を、私はずっと信じてる。