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2021/08/01

第4話

アランの世話役
今、一緒に来いって……言った?

いや、まさか!
だって、なんで私なんかを!?
アラン
アラン
本当に思っていることがすぐ顔にでる
ソフィア
ソフィア
……っ!!
アラン
アラン
城へ来て、俺の身の回りの世話を焼け。
簡単に言えば専属の世話役だ
ソフィア
ソフィア
私が……世話役……?
そんなの……無理に決まっている。
だって私はただの町娘で、おまけに北部の人間。
アラン
アラン
できれば、毎日
北部の新鮮な食材を使った
ソフィアの手料理を出して欲しい
突然私なんかが国王陛下の世話役だなんて、お城の人たちも南部の人たちもきっと、よく思わない。

北部の人たちだって、戸惑うはず。
ソフィア
ソフィア
アラン様……いいえ、陛下!
アラン
アラン
ソフィアの考えていることなら
顔を見れば分かる
ソフィア
ソフィア
……じゃあ、
アラン
アラン
だが、ソフィアがもし城に来てくれたら
きっと南北が分かり合うきっかけになる
アラン
アラン
俺が北部を知ろうと一歩踏み出し、
こうして、ソフィアと出会ったように
アラン
アラン
ソフィアもまた、
南部を知り、北部の良さを伝え、
南北が歩み寄るために手を貸して欲しい
ソフィア
ソフィア
……っ!
真剣なアラン様の瞳に、ゴクリと唾を飲む。

私なんかに、出来るんだろうか。
南部と北部が歩み寄る、分かり合う、そんなきっかけに……。
北部の人々
ソフィアは、北部の自慢だからなぁ
北部の人々
ああ、真面目で働き者、
おまけに明るくて元気で優しい。
どこに出しても恥ずかしくない
ソフィア
ソフィア
みんな……
北部の人々
でも、お城に行ってしまったら
寂しくなってしまうなぁ
みんなの言葉に、少し目頭が熱くなる。

ここまで育ててくれたのは、北部のみんな。
みんなから優しさを沢山もらったから、今の私がいる。

こんな私を、"自慢だ"と言ってくれる北部のみんなの優しさが、とても嬉しい。
アラン
アラン
それなら心配いらない。
ソフィアが望めばいつでも
北部へ送迎しよう
アラン
アラン
今まで通り果物や野菜の収穫、
花壇の手入れに励んでくれて構わない
ソフィア
ソフィア
……っ、
ほ、ほんとですか?
アラン
アラン
いいだろう?オリバー
オリバー
オリバー
陛下は言い出したら聞きませんから
アラン
アラン
ハハッ、そういうことだ
落ち着いた雰囲気のオリバーさんは、ちょっと俺様で強引な要素のあるアラン様とは対照的で、どちらかと言うと冷静で落ち着いた印象。

小さく毒づくオリバーさんを気にも留めないアラン様。……良い主従関係なんだろうな、と思う。
ソフィア
ソフィア
私……決めました!
南北が分かり合うきっかけになんて、なれるか分からない。だってきっと、簡単じゃない。

だけど、アラン様と出会って、分かり合いたいと思う気持ちが私の中で大きくなり始めたから。

ささやかでも、お手伝いできることがあるなら……
ソフィア
ソフィア
アラン様のお世話役、
私で良かったら頑張ります。
一緒にお城へ連れて行って下さい
私の言葉に、ほんの少し驚いた素振りを見せたアラン様だけど、すぐにパッと弾けるような笑顔を見せてくれた。
アラン
アラン
あぁ、俺と一緒に来い
その笑顔に私の心臓はまた、ドキドキと不思議な鼓動を刻み始めるのだった。