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2021/09/05

第9話

アランの留守中に
アラン
アラン
ソフィア
ソフィア
ソフィア
はい?
アラン
アラン
明日から2日、城を留守にする
ソフィア
ソフィア
明日から2日……。
お仕事ですか?
アラン
アラン
あぁ、前回 急遽
先方の都合でなしになった
月に1度の隣国との会議に出席する
ソフィア
ソフィア
あ、あの急遽 騎士さんたちと
北部へ行った日の……
お城で生活するようになって、早いもので1ヶ月が経った。だけど、アラン様がお城を2日も留守にするのは今回が初めてだ。

寂しいような、心細いような……。
アラン
アラン
土産を買ってくる
俺がいない間は仕事も忘れて
のんびり過ごしてくれて構わない
アラン
アラン
北部へ戻るならオリバーに……
ソフィア
ソフィア
いえ!
お城でアラン様の帰りを待ってます
アラン
アラン
……っ!
そうか
椅子から立ち上がり、私へと数歩近付いて来たアラン様が、不意に私の腰を抱き寄せる。

───ドキンッ
アラン
アラン
なるべく早く戻る
そのまますっぽり腕の中に包まれて、アラン様の匂いでいっぱいになった。
ソフィア
ソフィア
……はい。お気をつけて
多分アラン様にとっては、なんてことない動作で。”行ってきます”みたいなものなのかもしれないけれど、私はドキドキしすぎて、小さく口を動かすのが精一杯だった。
***

アラン様を見送ったあと。
のんびり過ごして良いと言われたものの……自室でお茶を飲んでくつろごうとしても、逆に落ち着かない。
ソフィア
ソフィア
よし!
私にできることを探そう
***

───コンコンッ
ソフィア
ソフィア
オリバーさん、ソフィアです
オリバー
オリバー
……あぁ、どうぞ
オリバーさんは、今回別件を頼まれているらしく、アランさんと一緒に隣国には行かなかった。

アラン様の右腕で、アラン様のことを1番理解し、傍で支えているオリバーさん。
彼のお手伝いをすることも、アラン様専属世話役である私の勤め……!

控えめな声で失礼します、と告げて部屋に入れば、机に向かって何やら書類とにらめっこしているオリバーさんを見つける。
ソフィア
ソフィア
あの、オリバーさん良かったら、
お洗濯とかお部屋のお掃除とか、
お手伝いさせてもらえませんか?
オリバー
オリバー
……?陛下の留守中、
君にはゆっくりしてもらうよう
陛下に言いつけられています
ソフィア
ソフィア
でも、ゆっくりする……
というのが逆に落ち着かなくて。
なんでもいいんです!仕事を下さい
ルイ
ルイ
……なら、
俺の洗濯、頼んでもいい?
ソフィア
ソフィア
ルイ!
ルイ
ルイ
オリバーさんに用事があって来たら
ちょうど入ってくソフィアが見えて
”一応、声はかけたんですけど”と、ドアからチラッと顔を覗かせるルイに、顔がパアッと明るくなったのが自分でも分かった。
ルイ
ルイ
俺の、と言わず、
騎士たちみんなの洗濯物が
溜まりに溜まってるから……
ソフィア
ソフィア
皆さんの分、
私に任せてもらえるかな!
***

アラン様が城を空けて、2日目の夕方。

オリバーさんや、騎士のみんなの洗濯物、身の回りのお世話を請け負って、忙しくバタバタと過ぎていく時間が心地いい。
騎士たち
ソフィアさん、洗濯ありがとう。
すっっげぇ助かるよ
騎士たち
部屋の掃除も行き届いてるし、
かゆいところに手が届くって、
まさにこの事だな〜って思ったよ
ソフィア
ソフィア
少しでも皆さんの
お役に立てたら私も嬉しいです
ソフィア
ソフィア
何かあったら遠慮なくお申し付けください
みんなに感謝されることが、素直に嬉しくて、胸がポカポカ温かい。

騎士たちを見送ると、入れ違いにオリバーさんが歩いてくるのが見えた。
ソフィア
ソフィア
オリバーさん、何かありましたか?
オリバー
オリバー
昨日の夜、部屋に濡れたタオルが
たくさん干してあったんだが……
ソフィア
ソフィア
あ、すみません!
昨日の夕方、オリバーさん喉の調子が
あまり良くないようだったので……!
ソフィア
ソフィア
部屋の乾燥が原因かも?と。
濡れタオルを干すことで
お部屋を加湿させていただきました
オリバー
オリバー
……なるほど。
おかげで、今朝は喉の調子が良かった
ソフィア
ソフィア
ほんとですか?
良かったです
オリバー
オリバー
……なぜ、君は私たちのために
一生懸命頑張れるんです?
与えられた仕事でもないのに
ソフィア
ソフィア
……アラン様の専属世話役。
それって、アラン様に関わる
全ての人を影で支えることも、
私の仕事のひとつだと思うんです
ソフィア
ソフィア
アラン様が、この国を守って下さるなら
私はそんなアラン様を支えたい。
でも、それは私一人じゃ無理で……
オリバーさんや、騎士のみなさん、
いろんな方の力をお借りしないと
オリバー
オリバー
だから、みんなを支える役目を
ソフィアさんが……?
大したことはできないけれど、少しでもみんなの役に立てたら……そんな気持ちで私は小さく頷いた。