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2021/08/15

第6話

久しぶりの再会
アラン
アラン
甘い香りがする
ソフィア
ソフィア
っひゃ!?
すっかり夜も更け、みんなが眠りについた頃。

アラン様の食事を用意するために与えられている厨房で、一人フルーツタルトを作っていると、

突然、首筋に吐息がかかるくらいの至近距離から声をかけられ思わず肩をすくめた。
ソフィア
ソフィア
ア、アラン様……
こんな時間にどうされたんですか?
アラン
アラン
のどが渇いて目が覚めた。
……ところで何を作っている?
アラン様の視線が、テーブルの上のタルトへと向けられて、私もその視線を追いかける。
ソフィア
ソフィア
あ、これは……
ここ最近、ルシア様が週に1、2回ほどアフタヌーンティーに誘ってくださるようになり、私のお城生活最大の楽しみになっている。

だけど、”アランには私とお茶してること、まだ内緒にしてね”といたずらっ子のように笑うルシア様を思い出して、

”明日のルシア様とのアフタヌーンティー用のタルトです!”という言葉をぐっと飲みこんだ。
ソフィア
ソフィア
アラン様にはナイショです!
私の言葉に、”ナイショねぇ”と不服そうな顔を見せたアラン様だけれど、それ以上聞いてくることはなかった。
***
ルシア様とのアフタヌーンティーを終え、紅茶で温まった体がポカポカと気持ちいい。

北部産のフルーツをたっぷり使用したフルーツタルトは、ルシア様も美味しいと言ってくれた。
頑張って作って良かったなぁ。

フルーツタルトでお腹も満たされて、このままお昼寝できたらどんなに幸せだろう……なんて。
???
……ソフィア!?
ソフィア
ソフィア
───!!
部屋に戻る途中、廊下の向こうから名前を呼ばれた。

聞き覚えのある、よく知った声。
まさか?と、勢いよく振り返った先にいたのは
ソフィア
ソフィア
やっぱりルイだ!
小さな頃は近所に住んでいて、兄妹のように育った幼なじみのルイだった。
ルイ
ルイ
なんでここにソフィアが!?
ソフィア
ソフィア
久しぶりだね!
私、アラン様に頼まれて
お城で世話役として働いてるの
ソフィア
ソフィア
そっか、ルイは騎士隊長だっけ!
お城で生活してるんだね〜
ルイ
ルイ
は!?
陛下に頼まれてってどういう……
ソフィア
ソフィア
話せば長くなるの。
今度ゆっくりご飯でも食べながら話すね
ルイ
ルイ
まさか、最近 陛下が気に入ってる
専属の世話役って……
ルイ
ルイ
ソフィアと離れてる間に
陛下が恋敵に!?
うっそだろ、マジかよ……
久しぶりのルイは相変わらず顔だけは整っている。おまけに無駄に高い身長、ほがらかで話しかけやすい雰囲気。

北部にいた頃は気にしてなかったけど、ルイってモテる要素満載だ。
ソフィア
ソフィア
あ!そうだこれ!良かったら食べて。
北部産のフルーツで作ったフルーツタルト
ルイ
ルイ
……お、まじで!?
ソフィアが作ったの?
うまそ〜〜!ありがとな!
久しぶりなのに、久しぶりな感じがしない。
やっぱり幼なじみっていいもんだなって、ルイの笑顔を見ながら自然と口元が緩んだ。
***

アランside
アラン
アラン
……っ
聞き慣れた心地いい笑い声。

反射的に声の方へ顔を向ければ、廊下の向こう側で、第一騎士隊長を務めるルイと、その隣で楽しそうに笑うソフィアの姿。

そういえば、ルイも北部の出だったな。
ソフィアがルイへ手渡したものを見て、なぜかチクッと胸が痛む。

───アラン様にはナイショです!

あれは、ルイにやるために作っていたのか。
……俺には向けられたことのない笑顔。
アラン
アラン
まさか、俺がこんな気持ちになるとはな
”妬ける”

そんな言葉がやけにしっくり来る。

あぁ、そうか。
俺はソフィアのことが───。