
第16話
夜
あなたside
優太くん達が帰ってから、10分くらい…
ねぇ、静か過ぎない?
あと、もうちょっと人居るよね?
和兄、潤兄、雅兄、勝利、健人。
絶対うるさいはずなんだけど…あれ?笑
、、、、あ。
何で気づかなかったんだろ笑笑
全員寝てる…笑
潤兄と和兄は、ダイニングテーブルにうつ伏せで、
勝利はこたつで、健人はソファーを独り占めして、
雅兄に至っては、床…笑
もぅ、何でみんな揃って寝てるの?
風邪引いても知らないもん!!
まぁ、でもブランケットは全員分掛けたよ?
私、偉いよね?
こんなことしてたら、
ふとね、高校生の時の健人を思い出したの。
仕事と勉強をしっかり両立してて、
おまけに部活までしちゃって…
大学進学するとか言っちゃうし。笑
疲れてたのかよく寝てた健人。
なのに、私より成績全然上なんだもん。
凄いよね。羨ましかった。
ずーっと好きだったけど、好きより憧れの方が
強かったのかな?
気づけば、ソファーの健人の方へ向かってた。
それから、ソファーのサイドに座ってた。
あの日からずーっと変わってない見慣れた寝顔。
とっても気持ち良さそうに寝てる子犬みたいなの。
何なんだろうね。
凄い懐かしい。
あの日からずっと私の心は1ミリも変わってない。
健人は、どうか分かんないけど。
どうか変わってませんように。
この想い、届きますように…。
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