第8話

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2023/06/09 07:16





スタッフ
じゃああなたさん
これ片付けてもらえますか?
(なまえ)
あなた
はいっ!




その日の仕事終わり


大きなメイクボックス2つの


片付けを任された私は


両手にズッシリとした重みを感じながら


控室を出る









初日は覚えることも多くてあっという間だった









だから勿論、グクやテヒョン、他の人とも


あの後ゆっくり話す時間なんてなくて


今の今まで動きっぱなしだった










(なまえ)
あなた
う…これは想像以上に、、








重い









メイクとして働くのは


なかなかの力仕事だ、、


体力つけなくちゃ









(なまえ)
あなた
とにかくこれっ…運ばなきゃ…
(なまえ)
あなた
え…!きゃっ…








ちょうど階段に差し掛かったところで


勢いよく降りようとした私は


階段を踏み外し、思いっきり体勢を崩して









どうしよう、両手にはメイクボックスが…


これは…まずいかもっ…










.
っ…おい!
(なまえ)
あなた
ッ___!!








ドサ ドサッ…









思いっきり転ぶのを覚悟した瞬間


私は後ろに腕を引かれ









階段にメイクボックスが転げ落ちる音だけが


聞こえてきた









ユンギ
ユンギ
…あっぶねー、、
(なまえ)
あなた
っ………
ユンギ
ユンギ
こーいう時は手、離せ!
ユンギ
ユンギ
受け身も取らないで
一緒に落ちる奴があるかよ
(なまえ)
あなた
………ユン…ギ







ユンギ
ユンギ
……怪我ないか?
(なまえ)
あなた
……うん
(なまえ)
あなた
ありがとう…
ユンギ
ユンギ
あぁ







腕を思いっきり引かれたからか


触れ合う私達の身体









ユンギに触れる背中が暖かくて


ふと、懐かしさに襲われた








(なまえ)
あなた
💭どうしよう…こういう時
 何を話せば…
(なまえ)
あなた
あ…その…










ユンギ
ユンギ
久しぶりだな
ユンギ
ユンギ
元気だったか?
(なまえ)
あなた
え?…あ、うん…
ユンギ
ユンギ
そうか







ユンギ…私のこと覚えててくれたんだ









言葉数は少ないけど


そこには彼の思いやりがあるって


分かった










ユンギ
ユンギ
ほら、行くぞ
(なまえ)
あなた
え?
ユンギ
ユンギ
これ、戻すんだろ
(なまえ)
あなた
で、でも…っ
これは私が
ユンギ
ユンギ
良いから
ユンギ
ユンギ
また転ばれたら困んだよ
…行くぞ
(なまえ)
あなた
あ、待っ…







転げ落ちたメイクボックスを二つ持ったユンギは


結局、片付けるところまで持ってきてくれた












(なまえ)
あなた
ユンギ…さん
ありがとうございます!
ユンギ
ユンギ
"さん" はいらないって
違和感がすげえ
(なまえ)
あなた
でも…
ユンギ
ユンギ
あぁ…テヒョンイか
ユンギ
ユンギ
アイツ、知らないんだな
(なまえ)
あなた
っ………
ユンギ
ユンギ
安心しろ
俺からは何も言わ無い
(なまえ)
あなた
……ごめん
ユンギ
ユンギ
別に謝んなくていい
(なまえ)
あなた
……………








どうしよう…すっごい気まずい







(なまえ)
あなた
じゃ、じゃあ…私はこれで…












ユンギ
ユンギ
ヌナ
(なまえ)
あなた
…!!








久しぶりに呼ばれた


彼からのヌナという呼称に









胸が痛むのは


どうしてだろう…









ユンギ
ユンギ
今、幸せか?
(なまえ)
あなた
っ………







(なまえ)
あなた
……うん。
(なまえ)
あなた
幸せだよ
ユンギ
ユンギ
そうか









(なまえ)
あなた
ユンギは?
ユンギは今…幸せ?
ユンギ
ユンギ
……………
(なまえ)
あなた
💭え…
ユンギ
ユンギ
…あぁ。
(なまえ)
あなた
そっか…
ユンギ
ユンギ
…じゃーな
もうこけんなよ









ぽんっと頭に優しく手を触れて


ユンギは戻って行った









『幸せか?』その問いにユンギは


肯定していたけど


なぜか悲しそうに見えたのは、気のせい?









それに…私を見つめるその目が今も


昔と同じに見えたのは


私が過去の彼を、今の彼と


重ねちゃってるからなのかな





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