サイン会にて
メンバーの間で密かに話題になっていた
ひとりの女性
大人っぽい雰囲気だから年上だと思って
みんなでヌナって呼んでいた
実際に僕の前にきた時
何故か
どこか懐かしい気持ちになった
よくわからなかったけど
彼女の目線は俺の後ろ...?
ポストイットを渡され
描いていると
まさか羽根が見えるなんて...
初めてのことだったから
びっくりした
とっさにに自分のIDをポストイットに書いた
隣にいるジョシュアやスンチョルに
バレないように素早く描いて畳んで
彼女に渡した
連絡が来ますようにと願いながら
手を振った
しかしサイン会の後
ずっと彼女からの連絡を待っていたけど
一向にこなくて
不安になった
自分の中でこれは賭けだった
もし連絡がなくてイタズラされたりしたらと
思ったけどもう二度ないチャンスだと
思って大胆な行動をしたこと
自分でも驚いた
多少のリスクがあったとしても
知りたかった
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。