収録の後も
予定が立て込んでいた
次の日
夕方に車移動があった
スマホを覗くと彼女からメッセージが
入っていた
メッセージ画面
昨日のステージを褒めてくれて嬉しかった
しかも俺らの看板を見つけたらしい
あなたは写真付きでメッセージをくれた
俺はまたあなたに
嘘をついた
本当は収録終わりに会いたかったけど
あなたをこれ以上
他のメンバーやアーティストの目に
触れさせたくなくて
泣く泣くそのまま帰すようにと
マネージャーにお願いしたんだ
返信をして
しばらく景色を眺める
あなたがこの景色の中にいるんじゃないか
って彼女の姿を
自然と探していた
乗っている車は
信号待ちで止まった
一緒に乗り合わせていた
ウジが声を上げて
その視線の先をみると...
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。