重岡said
ネットニュース
とあるアプリの騒ぎ状態は
1つの話題で大盛り上がり。
平日のど真ん中
俺が休みで昼休憩の時に外で会おうと約束した。
携帯のチャットアプリの通知が鳴り
向かいますとその子らしいスタンプを送られてきた。
俺もお気に入りのスタンプを送って
メモ機能で思いついた歌詞を並べていた。
そんな時
本来なら学生の頃に来るはずだった
新しいカフェ屋は今ではもう大繁盛。
注文するのも確か俺だったな。
久しぶりすぎて何かぎこちない。
制服着てたはずの俺らは
この前はスーツ着て運命的にまた出会って
かと思ったらこの前は
ウエディングドレスにタキシード姿で笑いあった。
目の前でまた
あの時できなかったことができている幸せをまた。
フルーツパンケーキを頬張るあなたへ。
ありがとう。
また俺を思い出してくれて。
ありがとう。
俺を選んでくれて。
あなたの左手の薬指に光り輝くものが
もっと輝けるようにしていかなくちゃ。
さぁ、次の幸せを
探しに行こうか、あなた。
〜〜プライベートを隠す理由『完結』〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!