まほろば線の踏切事故は…復旧の見通しが──
お店に入って、テーブル席に着くと、テレビからそんな声が聞こえてきた。
へぇ…そうなんだ…じゃぁ学生さん、困ってるかもね……
急に決まった??
3日前って…それは急だな……
何が変なんだろう?ラッキーだと思うけどな…
するとコナン君が、さっきの奈良公園にあった歌碑の事を聞いてきた。
……あれ?私、変な事言った?
あ、そういう事か……
そう言って、万葉集の本を取り出した。そこには
“茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流” と書かれている。
そしてこれを、意味の通るように読もうとすると…
“茜さす紫野行き 標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る”と、こうなる。
暗号解読って……(((;°▽°))あはは…
暗号解読ねぇ…そう考えると……探偵みたいで面白いかも…!
慌てた拍子に、手元から携帯電話を落としてしまった。
ゴトッ…ピッ
──で?取引の方はどうなってる?
──問題ないわ、例の暗号はこのメモリーの中に……
落ちた携帯から、どこかで聞いた声が聞こえてきた。
これ…いつ聞いたんだっけ……確か…
知らない人の会話なんて気に入る事あるのかな……しかも消さないでなんて…突然どうしたんだろう…
To be continued.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。