第7話

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2020/12/10 21:00





今日も暗くなった道を1人で歩く。
冬になって日が落ちるのも早くなったなあ。


なんて思いながらLEDライトの花道を通り抜け
蛍光灯に変わる少し薄暗い道に入る。


大阪に出てきてからずっと住んでるマンション。
まあまあ新しくて綺麗だし、何となく気に入っている。



『 ただいまあ、』



もちろん、返事はかえってこない。
雨が降っていたので傘に付いた水滴を外で
振り落とし、くるくると巻きながら家に入る。



するとふと思い出す、折りたたみ傘を貸した男の人。



_________


濵「 どこかで会ったことあります…? 」

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あの時は思い出せなかったけど、
確かに言われてみれば見た事あるような、
ないような。でも、声は確かに聞き覚えがある
声だった…気がする。



でも、大阪に知り合いは居ないし…
ましてや男の人なんて…



ほんとにあの人の勘違いだったのかもしれないし
まあいつか思い出すでしょう!



流れるようにテレビをつけて、冷蔵庫から
冷えたチューハイを持ってくる。


プルタブを開けるとシュッと爽快な音が鳴る



『 今日もお疲れ様、自分っ! 』



お酒は強い方ではないけど、たまに飲む仕事終わりの
チューハイは格別に美味しいことを最近知った。



ぐびぐびっと飲んで、夕食の支度をする。
と言っても昨日の残りがあるのでそれを持ってくる
だけなんだけどね。


一人暮らしだと料理も1回作ると数日は残り物になる。
(自分が分量を間違えるから)


ローテーブルにソファがあるにもかかわらず、
敢えて床に体操座りで座る。


適当にチャンネル回しては、止めて
芸人さんのボケやツッコミに笑う。


自分、こんなにツボが浅かったけと思うくらい
目から涙を流しながら笑って、
スッキリしたところで睡魔に襲われるのが


ナイトルーティーンといっても過言ではない。


お風呂だけは入ろうと思うのだけど、
やっぱり睡魔には勝てない。


明日の朝シャワーを浴びることにしよう。





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