第14話

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2021/06/07 14:04





店長に挨拶をして、風雅くんと一緒にお店を出る。


風雅くんの自転車と、自分たちの足音だけが
異様に響くような気がした。


今日は日曜日。
明日が月曜日という事は、風雅くんは学校がある。





『 風雅くん、学校家から通うんやんな? 』



風「 あー、そうやね、」



『 遠い? 』



風「 そんなに。俺自転車やし。」





本当なら車で送り迎えしてあげたい所だけど
生憎私は車の免許を持っていない。



……取れる気がしないから。




風「 たしかにあなたちゃんの運転は
心配やわ、」





なんて、意地悪そうに笑う風雅くん。


いつも通る帰り道なのに、ちょっとだけ
短いように感じた。





『 今鍵開けるから……あれ、あ、、あった 』


風「 今までよく一人暮らし出来てたな 」




自分でも偶に思うよ、風雅くん。



お邪魔します、ときちんと靴を揃えて
上がってくる風雅くんはやっぱりしっかりしてる。




『 家のもの基本好きに使ってくれていいからね 』


風「 ん、シャワー借りてもええ? 」




自分の家に自分以外の人を入れるのは
なんとも不思議な感じ。


それに2ヶ月も一緒に住むなんて……

意外とあっという間なのかな。



ふと静まると聞こえてくるシャワーの水が
床のタイルを打ち付ける音。


本当に不思議だ。




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