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2021/06/06

第13話

.☕️




今日も一日 相変わらず忙しくて、
やっと最後のお客さんがお店を出た。





丸「 そろそろ閉めるか〜〜〜 」


『 私看板裏返してきます 』





外に出るとまだ少し冷たい夜の風が
私の横を通った。





"おーぷん"

と店長の手書きで書かれた看板を
裏返して

"くろーず"

に変えようとしたその時、




濵「 あ、もう終わり…ですか? 」




声の方をふと振り返ると、濵田さんが立っていた。



『 あ、いや、まだ大丈夫ですよ、』



なんて、もう営業時間は過ぎているのに。



良かったあ、なんて目が無くなるくらい笑うもんだから

私の方まで嬉しくなる。




丸「 あ、濵ちゃんやん、なんか飲む? 」



私が勝手にまだ営業してる事にしたのに、
何を言うわけでもなく普通に営業を続ける
店長。



意外と優しくて気が利く店長だ。



一方で、終わったと思った風雅くんは若干
テンション低めなのもすぐに察した。



濵「 あの…雪沢さん、」



店内の掃除をしようとした時不意に呼び止められた。



『 はい、あ、おかわりですか ? 』



濵「 あ、いや、そうじゃなくて… 」



何か言いたげなのに、中々言葉を出さない
濵田さん。


なんだろうと微妙な間が空いた。



濵「 あの、ごめんなさい 」



思っても見なかった言葉に一瞬思考が
こんがらがる。



『 え?いや、そんな謝って頂くようなことなにも… 』



濵田さんは続ける。



濵「 僕、あの日初めて会ったのにいきなり
電話番号なんか渡して… 迷惑でしたよね 」




電話番号………



あ。



あの日そのまま寝てしまって、まだ何も
連絡を入れていなかった。




『 全然迷惑なんて、むしろ私の方こそごめんなさい 』




すっかり忘れてて…なんて呟くと
濵田さんは安心したように胸を撫で下ろした。




濵「 なんや、そんな事やったんや
僕嫌われちゃったんかと… 」



ほんまに良かった、と何度も繰り返す濵田さんに
なんだか本当に申し訳なかった。



『 帰宅したらすぐに連絡します、』



濵「 はい、待ってます 」



なんて優しく暖かく微笑む濵田さん。


腕時計をサッと見ると、もうこんな時間や、と
店長や私たちにお礼を言ってから帰っていってしまった。



風「 濵田くん不思議な人ですよね 」



丸「 濵ちゃん昔からあんなんやで、」




早くしろと言わんばかりに風雅くんはずっと
荷物を持って入口で立っている。



食器を洗って帰る準備をしよう。



風雅くんに怒られる前に(